表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/18

18 家族


 こんな仲良し家族だからこそ、


 お互い、いろいろあるのですよ。


 最近、なんだか考えごとしてることみたいだけど、


 なんか悩みごとかな、イオちゃん。



「アマツさんは、冒険者として強くなりたいですか?」


 あー、まあ、みんなの足を引っ張らない程度には、かな。


 召喚者特典ブースト無しってのがここまでキツいとは思ってなかったけど、


 俺なりのペースで、それなりに鍛えようかなって。



「アリシエラさんに凄い武器防具を作ってもらったりとかは」


 うーん、正直ソッチに突っ走っちゃうのは俺らしくないかなって思ってる。


 俺が選んだのはイオちゃんとの大冒険なんだから、イオちゃんが嫌じゃなきゃ今まで通り甘えたいなって。



「……安心した」


 気にしてたんだね、イオちゃん。


 アリシエラさんの魔導具のサポートはスゴくありがたいし、


 これからもお世話になりたいとは思うけど、


 それで強くなってひとりでどうこうするんじゃ無くて、


 イオちゃんとの冒険を楽しむっていう今までのスタンスを変えたくはない、かな。


 だから、これからもよろしくね。



「存分に甘えてほしい、です」


 はい、今晩もいっぱい甘えますから。



「そっちも頑張る」


 俺もヒモ人生、頑張るね。



「それと、以前お話しした"冒険の目的"、覚えてますか」


 ……うん、覚えてる。


"不老不死"になりたい、だよね。



 今でも、イオちゃんみたいになって、ずっと一緒に過ごしたいって気持ちは変わらないよ。


 ただ、ロイさんみたいに、カッコ良く歳を重ねて素敵な家族を支えるってのも、悪くないなって思うんだ。


 だから、このままの自分でやれることやって、それからでも遅くないかなって……



「了解です」

「"朝テント"出来なくなってからでも遅くは無いってことで」


 あー、まあそんな感じで。


 ってかアレは、本人にはいかんともし難い、男の生理現象なんで、あまりお気になさらず……



「アマツさんが目を覚ますまで、ナナ姉とふたり、どうしたものかとガン見しながら相談しました」


 えーと、どうもしないでくださいね、


 男の身体もそれなりにデリケートちゃんだから。



「ではこれからも、"朝テント"は家族3人で観察するに留める、ということで」


 やめてぇ……



 ---



 あー、イイよね、家族って。


 頼ったり頼られたりしてさ。



 嫁ふたりとちっこい扶養家族との異世界暮らし、


 これからもそこそこ頑張っちゃうよ、俺。



 ってか、扶養家族って言うよりもさ、


 メリシェラちゃんとお風呂してると、どうしても思い出しちゃうんだよね。



 実家で飼ってたわんこ。



「言い方っ」




 あとがき


 良い感じで古参キャラと交流してくれているアマツさん。


 リヴァイスは、続きもの短編集という難儀な形式なので、


 リスタートさせてくれたのがとてもありがたいのです。


 この調子で、ご無沙汰キャラとの交流も、是非。



 つまりは、これからもこんな感じでよろしくお願いします。



 ちなみに、ゼルキシモ博士の研究成果が、


"リヴァイス 37 特使公爵と多勢に無勢な騒動記"での騒動となっております。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ