レジとキャッシュレス
流感の予防接種が重たかった。
私は、買い物委託をした。
おじさんにその店用のカードを渡して、一日中ふわふわと寝込んでしまった。
コンビニエンスストアにめったに行かない私がコンビニエンスストアのレジキャッシュが自分ですることも知らない私には、このおじは手馴れた身内だったので少しは安寧だと思ったが、ものすごい剣幕で怒り上げて帰ってきた。
ほとんどは独断と偏見でお勤め品を籠に入れたおじの性格と、チャージ式カード決済と、ポイントがついて500円券が出てきたことと、チャージ式カードの中にお金が不足状態になったことだ。
だが、レジを通したとおじは怒る。
自分の後ろに人がいない、昼間のモールの生鮮食品のレジは暇をつぶしていたと。
そして、キャッシャーが若い男性で、一言というか、呟くような返事しかせず、首で合図する世代の若すぎる見習いだったことだ。
500円引きポイントが三度ブザーが鳴った。
なぜか通らない。
お金は隣で決済しろと首で促す。
だが、なぜかまたブザーが鳴ってしまった。
明らかなトラブルだ。
老人という怒りっぽい習性が出てしまったおじは怒り狂った。
なぜ、顎でモノを言うか。
なぜ、手を貸そうとしないのか。
なぜ、こいつは!!
「ぼくは、バイトですから」が、彼の一番長い台詞だった。
そしてことが収まるまでの最悪な状態からどうやって落ち着き帰路に帰ってきたのかの説明はなかった。
『そりゃ、他のキャッシャーもこれが勉強と思ってみていたか、その兄ちゃんが嫌いか、それとも騒がしいおじそのものが面倒か。ま、全部だな』と、私は思った。思っただけで「買ってきてくれてありがとう」は、人として言って買い物の無事をありがたく頂戴し、チャージ式カードがのため、安全に安全を踏まえて5000円渡しておいたのに、5000円はおじの懐となったのは解せない。早く床上げをして、自分で買い物に行くことが何よりも無難と知った。
冷蔵庫には牛乳が積み上げられ三パックになってしまっていた。