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第一章 第八話 ヘカトンケイル討伐

 〜ウルク視点〜




 ヘカトンケイル討伐の手続きを終えた俺は、キルケーと一緒に廃城の前に来ていた。


「なぁ、別にキルケーも着いてくる必要はないだろう?」


「何を言うんだい? ウルクは私のピグレットなんだ。例えどんなところであろうと着いていくさ」


「ケガをしても知らないぞ」


ウルク(ピグレット)、これでも私は大魔女なのだぞ。君に負けないぐらいの魔法で、魔物なんか倒してしまうさ。まぁ、気にいった魔物がいたら、豚にして私の愛豚(ピグレット)にするかもしれないけれど」


「頼むから何でもかんでも豚にしないようにな」


 ハァ、人生ダイスの導きとは言え、どうしてこんな娘を拾うことになってしまったんだよ。本当にこんなので、最終的に幸せになれるのかな?


 心の中で愚痴を言い、俺は廃城の扉を開けて中に入った。


 城の中はボロボロで、いたるところで床が抜けていた。


 既に討伐に来た人がいるみたいだな。戦った跡がある。


「さて、城の中に入ったが、これからどうするんだい?」


「どうするも何も、まずはお姫様の居場所を探すのが先じゃないか。先にヘカトンケイルと戦ってしまっては、廃城が崩れてお姫様が生き埋めになる可能性もある」


「いやいや、いくら廃城でもお城だよ? 戦ったぐらいでは崩れないよ。君、どれだけ派手に戦うつもりなんだい」


 え! 普通は城って頑丈なのか! 俺がノアたちと一緒に冒険していたときは、簡単に城が崩壊したぞ!


 俄には信じられないけれど、キルケーが嘘を言っている感じがしないし、本当のことなのだろうな。それじゃあ力をセーブしつつ、魔物たちを倒していくか。


「まずは地下の階段を探そう。地下の牢獄に閉じ込められている可能性が高いから」


「まぁ、幽閉の定番と言えば定番だね。私もその意見には賛成だ」


 と言う訳で、俺たちは地下につながる階段を探した。


「二階に続く階段の前は、大きな穴が空いているな。手摺りを使って階段に移らないと落ちてしまう」


 階段の前にある大穴を覗き込んでいると、穴の奥から何かが浮遊してきた。


「レイス!」


 幽霊型の魔物が現れ、俺は構える。


 廃城だから、レイスぐらいはいるよな。それじゃあ戦闘開始といきますか。


「バフロール!」


 スキルを発動して四面ダイスと十面ダイスを出現させると、先に四面ダイスのほうを投げる。そこに魔力を送り、ダイスの出目を操作した。


 よし、狙い通りにゴットブレスになった。あとは威力判定だな。


 俺は二つの十面ダイスを投げると魔力操作でダイスを操る。


 十の位である数字は二、一の位は九。二十九で成功だ。


「ゴットブレス!」


 魔法が発動して、幽霊型の魔物でもダメージが入るようになる。


「続いて攻撃ロール!」


 もう一度四面ダイスを投げてコントロールする。俺の狙いどおりにサイコロの出目には、ウエポンカーニバル&ウエポンアローと表示されていた。


 続けて威力判定のダイスロールに移る。結果は十の位は四、一の位は三。四十三で一応成功だ。


「ウエポンカーニバル」


 魔法が発動し、俺の周辺に数多くの得物を展開させる。


「放て、ウエポンアロー!」


 数多くある武器の中、俺は光の剣と言われる二種類の剣を射出。


 剣に貫かれたレイスは、光に包まれると消え去った。


「これでよし、引き続き地下につながる階段を探そう」


 二階にはおそらく、地下への階段はないだろうな。まずは一階のフロアから探そう。


 一階を部屋ごとに調べていると、大きい扉を発見した。


「この大きい扉は、見た目からして謁見の間か?」


「怪しいよね。玉座の下に隠し階段があるとか定番だもの」


 扉を見てポツリと言葉を漏らす。するとキルケーが、玉座の下に地下につながる階段があるのではないかと言ってきた。


 玉座の下に隠し階段があるって定番なのか? 初めて聞いたぞ。


「更に廃城とかのダンジョンって、玉座の間とかに大物がいることが多いよね! 多分、ヘカトンケイルが居るんじゃない?」


 楽しそうに、今度は討伐対象の魔物がいるのではないかと言ってくる。


 まさか、そんな訳がないだろう。ヘカトンケイルだって、この城内を彷徨いているはずだ。それに、ここが玉座の間だと決まったわけではない。


 俺はゆっくりと扉を開けた。その瞬間、大きく目を見開く。


 予想どおり、扉の部屋は玉座の間だった。部屋の奥には高級感のある椅子が置いてある。そして、その椅子に一体の魔物が座っていた。


 三つの頭に六本の腕がある。そして腕には剣や斧、棍棒や弓矢といった複数の得物が握られてあった。


『またしても姫を救出に来た冒険者たちか』


『倒す、倒す、倒す』


『姫は渡さない。今回も追い返す』


 三つの口が順番に開かれてそれぞれ喋る。


 間違いない。この魔物こそが、討伐対象のヘカトンケイルだ。


 魔物はゆっくりと玉座から立ち上がる。


 だいたい全長三メートルと言ったところか。ヘカトンケイルにしては小さいほうだけど、この城に住みつくのであれば、あのサイズが限界か。


「なぁ? ヘカトンケイル? シャルロット姫様はどこにいる?」


『どうして居場所を話さないといけない』


『教えない、教えない、教えない』


『今から俺に倒されるのだ。言う必要はないだろう』


 やっぱり素直に教えてはくれないか。教えてもらったほうが探す手間が省けて楽だったのになぁ。


 こうなったら、ヘカトンケイルを倒して居場所を吐かせるとしますか。


「スキル発動! ダイスロール!」


 最後まで読んでいただきありがとうございます。


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