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第一章 第四話 どうしてギルドに来ると、変なやつに絡まれるのだろうな?

 俺とキルケーは、人生ダイスの導きに従い、ギルドに向かっている。


「それにしても、ギルドで何をさせようとしているのだろうな? キルケーは何か知っているか?」


「私が知っているわけがないだろう。いくら私が凄い大魔女でも、神のテーブルのことまでは何も分からない」


「神のテーブル?」


 聞きなれない言葉をキルケーが言ったので、俺は彼女に聞き返す。


「な、何かな? 神のテーブルって? 私はそんなことは一度も口にしていないぞ。君の聞き間違いではないのか?」


 尋ねた途端に、キルケーは作り笑いをすると、聞き間違いではないかと言ってくる。


 聞き間違いではないのだけど、どうやらこの件に関しても、訊かれてほしくないようだ。


 まぁ、そのうち話してくれるようになるのを待つとするか。


 キルケーと会話をしながら歩いていると、目的地のギルドに到着した。


 すると、扉の前で再び人生ダイスが現れる。サイコロは回転しながら地面に転がると、止まった瞬間に文字が浮かび上がった。


『一番高額な依頼を受ける』


「高額な依頼か。そうなると、結構大変な依頼をすることになるぞ」


 ここのギルドで一番高額な依頼となると、最近ここら辺を荒らし回っているピッグコングの討伐だったよな。


 俺はチラリとキルケーを見た。


 もし、あの魔物の討伐依頼を受けた場合、彼女がペットにしようと言い出しかねない。


 できれば他の討伐依頼であってほしいのだけどな。


 ギルドの扉を開けて中に入る。


 建物の中はたくさんの冒険者がおり、賑わっている。


 冒険者たちの間をすり抜け、依頼が展示されてあるところに向かう。そして一番高額な報酬金額の依頼を探した。


 えーと、一番報酬金額が大きい依頼は。


 一つずつ丁寧に探していると、ピッグコングよりも報酬金額が高い依頼を発見した。しかし、俺はその額が間違っているのではないかと疑ってしまう。


 一、十、百、千、万……一千万ギルだって! おい、おい、これは何かの間違いではないのか? ギルドからの依頼で、こんなに高い報酬金に設定されてある依頼なんて聞いたことがないぞ。


 何かの間違いではないかと思った俺は、依頼内容を詳しく見る。


 マジかよ! 依頼主はこの国の王様からじゃないか! い、依頼の内容は!


『腕に自信のある勇敢な冒険者よ! 我が娘、シャルロットがヘカトンケイルに攫われてしまった。もし、やつを討伐して姫を救ってくれた者には、報酬金として一千万ギルを渡そう。頼んだぞ! 勇敢な冒険者たちよ』


 は、はは、ヘカトンケイルの討伐かよ。それは一般の冒険者に、死にに行けと言っているようなものじゃないか。


 だけど、人生ダイスが指し示したものはこの依頼のはず。きっとこの依頼を受けることで、幸せになれることが起きるのかもしれない。正直怖いが、ダイスの導きを信じてやってみるしかないだろう。


 それに、この依頼はグループ制限がない。何人でもこの依頼を受けることができるが、報酬金額を貰えるのは、先に討伐をしたものだけ。早い者勝ちだ。


 他の人がやり遂げる前に、俺がシャルロット姫様を救出しないと。


 この依頼を受けることを決め、依頼書を受付に持って行こうとする。


 すると、見知らぬおっさんが依頼の紙を奪い取りやがった。


「おっと、お前のような落ちこぼれには、こんな依頼はムリに決まっているだろう。この依頼は俺が受ける」


「何を言っていやがる。この依頼には人数制限がない。別にいいじゃないか」


「お前、ウルクだろう。勇者パーティーから追放されたザコ」


「はぁ? 何を言っているんだ?」


「お前はこのギルドで有名だぜ! ノア率いる勇者パーティーに愛想を尽かされて追放されたって話じゃないか。捨てられるような落ちこぼれが、この依頼を受けるなんて一万年早いぞ」


 どうやら、俺が追放されたっていう話が出回っているようだな。噂の発信源はノアたちで間違いないだろうな。追放されたのは事実だけど、まさか俺が落ちこぼれだから追放されたと、嘘の噂が広まっているなんて思いもしなかったな。


「と言うわけで、お前は薬草採取の依頼がお似合いだぜ。落ちこぼれ」


 いくら噂が流れているからと言っても、強者にはそれなりのオーラが出ているから、俺の実力がわかるはずなんだけどな? ああ、そうか。このおっさんは、俺の実力が分からない程度の認識力しかないんだ。


 ああ、そのことを悟ってしまうと、憐れに思えてくる。


「おい! なんだその憐れむような目は!」


「憐れむようなではなく、本当に憐れんでいるのだけど」


「よ、よくもザコの分際で俺様を憐れみやがって! 痛い目に遭わせてやる!」


 男が殴りかかろうとしてきた。


 はぁー。ギルドで暴れたら、他の人に迷惑をかけてしまう。早々に終わらせるとするかな。


「バフロール」


 スキルで三つのサイコロを出すと、先に四面ダイスを投げる。サイコロに魔力を送り、望みの魔法が発動するように操作した。動きを止めた四面ダイスの上面には、狙いどおりにエンハンスドボディーと表示される。


 続いて威力判定ロールである赤と青の十面ダイスを投げる。最初に十の位が止まった。結果は九! 失敗確定だ。


 ダブルヒット!


 一の位のダイスに魔力を送り、ダイスを操作。十の位に当てると、再び回転を始めてゼロの数字で止まる。続いて一の位のダイスを二で止めた。


 クリティカル!


「エンハンスドボディー!」


 魔法が発動し、俺の肉体は強化される。その後、男の拳が俺の額にヒットした。


 ボキッ。


 その瞬間、骨が折れる音が耳に入る。


「ウルクのやつ死んだな。あいつの拳をまともに喰らいやがった」


「あいつの一撃は大岩すらも粉砕してしまうからな」


 この場にいた冒険者の話し声も聞こえてくる。


 へー、こいつの攻撃って大岩も壊すんだ。でも、そんな攻撃をして破壊できなかったら、どうなるのだろう。


「ぎゃああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 俺の腕があああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 疑問に答えるかのように、男は突如悲鳴を上げた。


「おい、大丈夫か」


 両の目から大量の涙を流している彼を見て、心配になった俺は男の手に触れる。


「ぎゃああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 男の手に軽く触れた瞬間、彼は再び断末魔の叫び声を上げる。


「ああ、こりゃあ腕の骨が折れたね。折れただけならいいけれど、粉砕骨折になっていたら冒険者生活に支障をきたすよ。だけどまぁ、私のピグレットに手を上げたのだ、それ相当の罰だね」


 苦しむ男の反応を見て、キルケーは骨折したのではないかと説明してくれた。


「マジか。あいつ、自分の攻撃で自滅しやがったぞ」


「ウソだろう! あの男、冒険者のランクとしてはAだぞ」


「勇者パーティーが追放したと言うから、落ちこぼれだと思っていたが違うのか」


 俺と絡んできた男の戦いを見て、野次馬となっていた冒険者たちが騒めく。


 これで、ノアたちから追放された理由が、落ちこぼれだからではないことに気付いてくれればいいのだけどなぁ。


 男が落とした依頼書を拾い、受付に向かう。


「すみません。これを受けます」


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