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第四章 第七話 マンティコアはマンイーターらしいです

『さぁ、マンティコア。哀れな人間どもを駆逐しなさい!』


 エウリュアレが指示を出すと、マンティコアは逃げ惑う人々を襲い始める。


 男性を尻尾で捉えると、やつは大きく口を開ける。


 あの魔物、人を食うのか。


ウルク(ピグレット)! マンティコアはマンイーターだ。人々を襲って捕食する。そしてやつの尻尾には気をつけるんだ! 諸説あるが、尻尾には毒があったり、二十四本の棘を矢のように飛ばしたりする」


 なるほど、魔物の尻尾には確かに棘がある。いちいち数を数えている暇はないけれど、おそらく棘を飛ばすタイプだと思っていいかもしれない。


「だ、誰か! 助けてくれ!」


 囚われた男性が助けを求める。


 待っていろ!今 助けるからな!


「デバフロール!」


 スキルを発動させてサイコロを出すと、先に四面ダイスを振る。そしていつものように魔力を送り、望みの魔法が発動するようにする。


 次は判定ダイスだ。


 今度は十面ダイスを振り、威力を操作。合計値は三でクリティカルを出す。


「サルコペニア!」


 攻撃力、防御力、素早さが下がる魔法を発動し、魔物を弱体化させる。


「次は攻撃だ! バフロール」


 再び四面ダイスを振り、肉体強化の魔法になるように操る。そして判定ダイスもクリティカルにした。


「エンハンスドボディー!」


 肉体強化の魔法を自身に使うと、俺はマンティコアに近づき、拳を当てる。


『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』


 一撃を受けた魔物は男を離すと後方に吹き飛ばされる。


「うああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 魔物から解放された男性は、地面を背中にしたまま落下していた。


 このままでは彼が地面にぶつかって死んでしまう。


「バフロール!」


 サイコロを振って俊足の魔法にすると、俺は判定ダイスの出目をゼロと一にした。


 スーパークリティカル! これなら間に合うはずだ。


 地を蹴って駆けると、男性が地面に落ちる前に彼をキャッチ。その後直ぐに下す。


「早く逃げろ!」


「あ、ありがとうございます」


 男は礼を言うと泣きながら走って行った。


 さてと、どうにか町民を救出する時間は作れたけれど、それまでだったな。せっかく吹き飛ばしたのに、もう起き上がりやがった。


『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』


 マンティコアが咆哮を上げる。そして建物に突撃すると一軒破壊した。


 これは不味いな。いくら魔物を倒すためとは言え、町が破壊されたら俺が責任を押し付けられるかもしれない。ここは少し遠くでやり合うとするか。


 まだ俊足の魔法と肉体強化の魔法は持続しているよな。なら、町の外に追い出すことも可能だ。


 俺はマンティコアに近づくと、奴の懐に潜り込む。そして思いっきり拳を叩き込んだ。


『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』


 魔物は勢いよく上空に飛び、天高く舞い上がる。


 それじゃあ、俺も行きますか。


 思い切り跳躍すると、俺は上空にいるマンティコアに追いつく。そして素早く辺りを見渡した。


 あそこだ。あの平原なら広いし、周りも木や建物はない。思いっきり暴れても迷惑はかからないはずだ。


「吹き飛べ!」


 狙いを定めて俺はもう一度拳を叩き込む。すると目的の場所まで魔物を吹き飛ばすことに成功した。


 よし、狙い通りだ。あとはあそこまで移動して戦おう。


 俺の身体は地面に引き寄せられ、一旦地上に降りる。


ウルク(ピグレット)!」


「ウルク君!」


「ウルク様」


 着地を決めると、キルケーたちが駆け寄ってきた。


「マンティコアは、とりあえず広い場所に飛ばして来た。今からそこに向かって倒してくる」


ウルク(ピグレット)を一人で戦わせるわけには行かない。私も手伝うよ」


「わたしがドラゴンになってウルク君を運ぶよ」


「私も王様に報告する義務があります。なので、お供します」


「分かった。だけどくれぐれも気をつけてくれ。ムリだけはしないように」


 ムリをしないように伝えると、彼女たちは無言で頷く。


「さぁ、乗って。振り落とされないようにしっかりしがみついて」


 メリュジーナがドラゴンに変身すると、一番に彼女に乗る。


ウルク(ピグレット)は何も躊躇いなくメリュジーナに乗ることができるね。私は少し怖いのだけど」


「私もです。だけどウルク様に引っ付いていれば大丈夫のはず」


「お、それはナイスアイディア! 私もそうしよう」


「どさくさに紛れてウルク君と引っ付けるなんて羨ましい。こうなるのなら言わなければよかったかも」


「今はふざけている状況じゃないぞ! 頼むから早く乗ってくれ」


 余裕があると言うことはいいことだけど、時と場所を考えてくれよ。


 キルケーとシャルロットがドラゴンと化したメリュジーナに乗る。そして振り落とされないように俺にしがみついてきた。


「さぁ、飛ぶよ! しっかり捕まってね!」


 メリュジーナが両翼を羽ばたかせ、マンティコアのところに向かう。


 空を移動しているだけあって早いな。あっと言う間に近くに来た。


「メリュジーナ、攻撃を頼む」


「任せて!」


 攻撃を指示すると、彼女は口を大きく開けて炎を吐き出す。


 火炎を受け、マンティコアは俺たちのほうを向く。


 今ので、やつの標的は俺たちに向けられた。町に戻ろうとすることはないだろう。


 次の手を考えていると、魔物は尻尾を立たせた。そして太く大きくなる。


 膨張している? もしかしたらあの攻撃が来るかもしれない。


「メリュジーナ、遠距離攻撃が来る! 回避をしたあと、俺たちを下ろしてくれ」


「分かった。任せて」


 彼女に指示を出したと同時に、マンティコアは膨れ上がった尻尾についている棘を飛ばしてきた。


 キルケーが言ったように棘を飛ばしてきたな。


 飛んで来る棘を、メリュジーナは躱す。回避を彼女に任せながら魔物を見ていると、膨張していた尻尾が縮み始めた。そして、再び尻尾に棘が生える。


 どうやら棘を飛ばすには、一度尻尾を膨張させる必要があるみたいだな。攻撃の動作が分かった以上は、あの棘を躱すのも容易くなる。


 最初の指示どおりに、攻撃を避けたメリュジーナは地面に着地をする。彼女の背中から降りた俺は、地を蹴って駆け出した。


「スキル発動! 攻撃ダイスロール!」


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