城跡で
今回、かなり短いのですが痛みが酷くなり、これが限度でした。
申し訳ありません。
実は、身体に膿がたまり、明日手術する事になりました。
四日程の入院と成るので、次回の更新は来週の月曜か火曜になります。
宮殿の焼跡へと戻り、ロゼ達と合流した。
ロゼは正式に皇太女には成ってしないらしいが、皇王、皇后の両名が不在であり、生き残った大臣達によって、急遽その任を押し付けられる形になった。
臨時で国家の元首になったとは言え、実際には大臣や騎士団の主だった幹部達が動き、ロゼはそれを承認するだけの存在だった。
俺達は、ラケニスからの連絡待ちで、時間は有り余っている。アネスやズグロ達は、マリネや他の騎士や衛兵の手伝いを買ってでた為、俺一人がロゼに付き添う事になった。
美しかった宮殿の中は、真っ黒に焼けていた。
「まさかねぇ……、全焼するなんて想っても見なかったわ……」
焼けた壁を指でなぞり、黒いすすが着いた指を眺めながら、ロゼは悲しいそうに話した。子供の頃からずっと暮らしてきた屋敷が、真っ黒に焼焦げているのを見るのは、さぞや辛いだろう。
この城を、建て直すとしたら、どのくらいの期間と費用が掛かるのだ?。
当然、火災保険なんて物は無い、銀行が在ったとしても莫大な借金と成る。
それもこれも、皇王と皇后の二人を無事に戻った後の話だ。
今は、二人の救出が最優先で考えるべきだ。
ロゼは、どこまで七夜城の事を知っているのか?。
俺は、塔で聞いた話をロゼに聞かせてみた。
「それで……、二人を攫ったのね、じゃぁ殺される事は無い訳ね」
「死んだら意味無いからなぁ、命を奪われる事は無いと想う」
「でも、確信はないのね……」
「いや……、絶対無事だし必ず助けだすさ」
「うん……」
目の前で両親を攫われ、家を焼かれて平常で居られる者はいないだろ。
ロゼも小さく頷いたあと、俺の胸に顔を埋めてきた。
煤だらけの建物内で……、とてもロマンティックとは言えない。
俺は、不安を隠せないロゼをそっと抱き寄せる。
「んっ……」
小さく声をだして、ロゼは顔を上げるが、やはり涙の跡が……。
片手を、ロゼの首にまわし引き寄せて、唇を重ね……。
ロゼ様━━! 、どこですかぁ?
マリネの出現で、ロゼの唇の感触をお預けにされた。
俺達を見つけて、駆け寄ってくるマリネが消え去った雰囲気を察した様。
「あ……、スミマセン、失礼しまーす!」
「待ちなさいマリネっ! 、用が有るんでしょ?」
マリネは気を利かせてたのだろうけど、今の状況からしたら、マリネの用事は重要な物かもしれない。ロゼとしても、気恥ずかしさに耐えて彼女を呼び止めた。
「えっと……、良いんでしょうか?」
「馬鹿ね、いいわよ! 、用事は何?」
「団長が報告したい事が有るそうです」
「うん、わかったすぐ行くわ」
ロゼは俺とマリネを置いて、一人で先に走って行く。
マリネと二人で残されるが、非常にバツが悪い。いや悪い事はしてないし、七人の中の女性なら彼女達の協定で、起こられる事は無いと……想う。それでも普通なら、ここでマリネに何かしら突っ込まれる処だけど、たまには先手を打って回避することにした。
「俺達も早く行こうか!」
「分かりました……、上手く逃げましたね」
「へ?、何が?」
「もぅっ! 、いいです。私達も急ぎましょう」
ロゼの後を追いかけて団長の下へと辿り着いたが、騎士団長の報告は、そんなに長い物では無かった様で、既に報告を終えていた。
「ロゼ、団長からの報告ってなんだった?」
ロゼはゆっくりと語り始める。
有難うございました。




