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女難危行・拉致した皇女と六人の嫁  作者: 雛人形
七夜城の陰謀
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故国

新しいエピーゾドです、よろしくお願いします


 遥か昔、ハインデリアは別の国家が支配していた。

 それは、破壊神ニクスがこの世界に降臨するより前の話だ。

 当初、小さな弱小国家であったのが、有る年を境に武力国家へと変わった。 


 王と、それを守護する眷属達は、強力な力で逆らう者や国家を殲滅していく。

 この大陸が、一大国家によって地獄と化すのは時間の問題となっていた。


 そんな時、一人の魔道士が異世界より勇者を召喚する。

 

 強大な力で人々を虐げ、周辺国家を蹂躙していた王とその眷属達だったが、異世界の勇者の特殊な力と、その仲間達の共闘によって、次第に劣勢と成って行く。


 その支配地は、遂に最後に残った城だけに成った。


 しかし、異世界の勇者の力を持ってしても、暴君を倒しきる事はできず。

 居城もろ共、次元の狭間へと封印するのが、限界であった。


 暴君が亡き後、人々は異世界人と魔道士達の下に集まり、彼らを国家元首に推した。無くなった国家の代わりに新しい国を興し、彼らはこの地を治める事に成る。


 異世界人と魔道士が皇王と皇后に成った後、城の名前は皇后の名を取り、ハイデ城。国の名前をハインデリアに変え、長く平和に統治され繁栄を始める。


 そして数十年後……。

 皇王が病で亡くなると、後を追うように皇后も病に伏した。

 亡くなる直前に、皇太子達を呼ぶとある秘密を打ち明けた。


 「私が此の世を去った後、千年の時を経たらあの城は蘇ってしまう」


 そして、姿を現した城からはこの世を再び我が物にし、復讐を果たそうとする軍勢が現れるだろうと。その時の為に、地下室に異世界へと赴く魔法陣がある事を告げ、それを使える召喚者も生まれる事を聞かせた。

 

 それを使い勇者を召喚せよと言い残し、皇后もこの世を去った。

 

 代々、皇室だけに伝わる伝承の秘話は、千年後に突如現れた城からの軍勢に攻め込まれる事で、本物だと確認される事になった。言い伝え通り魔法陣を起動できる皇族が、地下の魔法陣から異世界へと赴き、一人の勇者を連れて来る。

 

 異世界人と共に戦う事がその後、数千年間続いて来た。


 その戦いは、七日七晩続いたあと、再び次元の狭間へと消えて行く。

 何時の頃からか……、【七夜城】と呼ばれる様になった。

 七夜城が現れる場所は、毎回違う場所へと姿を現す。


 元々異世界人の召喚は、この戦いの為に異世界人の召喚は行われていた。

 だが、長い歴史の中で突然魔法陣が発動し、別の厄災を祓う為に使われる事の方が多くなっていった。この世界へとやってきた異世界の民は、既に数え切れない。




 その千年周期の日は、じきに訪れる……。

 


 




有難うございました。

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