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本編-0065 ダンジョン防衛戦~魔法vsエイリアン②

ウーヌス達によって整理され、次々に送られてくる戦闘記録を分析しながら、俺は軽く驚いていた。


兄の方の反発的な態度に比較して、思った以上の胆力とクソ度胸を持つようだ、『リュグルソゥム家』の兄妹ルクとミシェールは。よもや、完全に追っ手達の「処理」を俺と俺の迷宮に押し付ける腹だとはな。

……それだけ悲壮なまでに追い詰められている、とも言えるか?


それにしても、何より特筆するべきは兄妹の対応力と応用力の高さ、そして状況判断の的確さである。半ば追い立てられるように【魔界】落ちし、ろくな準備もできないままでいながら、俺の迷宮(ダンジョン)を進んでいく手際は慎重かつ大胆の一言に尽きる。


「――へぇ。勉強になるもんだな」


『人間? 「似姿」? って面白いきゅぴね!』


「そうともさ。力の強弱だけじゃない、ああした駆け引きは傍から見ているだけでも面白い」


『きゅぴぃ?』


あまり理解して無さそうだな……ふむ。

極論は丁半博打なんだがな、イカサマを抜きに考えれば。

例えば道が2つに分かれていて片方が正解であり、もう片方が間違いであるとして、何をどう取り繕うと正解率は客観的には50%でしかない。

だが、人間はそこに対して様々な「状況証拠」を加味させたり、探偵のようにいろいろと推測をすることで、少しでも確実性を上げる努力をするものである。間違えた時のリスクがあればあるほど。

そういった思惑が入り込む余地のない試合だかゲームじみたものならばまだしも、ルール無用の追いかけっこにおいては、追う方も逃げる方も、死力を尽くしてそうした「状況」を作り、あるいは相手の狙いを読み合う。


右か、左か。

繰り返すが極論はそうでしかないのに、あの兄妹は見事に追っ手達の心理を突いて誘導するものだ。時に過剰に魔法の痕跡を残してわざと偽装がバレるようにして、警戒させ、間違った道を選ばせずとも最低限調査のための魔力を削らせるという駆け引きが非常の上手いのである。

一体、どんな人生を送ってきたらあれだけの「経験」が得られるというのかね?


で、そんな丁半博打されど丁半博打に対峙する両者の「思惑」が絡んだ場合の、読み合いと駆け引きの"妙"については、副脳蟲(こいつら)にはまだ早いかな。

が、将来的にウーヌス達も精神的にもし成長するようなことがあるとして、ああいう人間的な騙し騙されを理解して、使いこなすことがもしもできるようになったら、どうなるのだろうね?


兄妹に話を戻すが、彼らはその戦闘センスにおいても、とてもとても見た目通りの年齢を思わせないある種の老練さを感じさせるのである。それは単に「お前ら何種類の属性が使えるんだよ」とか突っ込みたくなるような、扱う魔法の多彩さと手数の多さ――だけではないところがポイントだ。

手数の多彩さを、短時間で詰め将棋のように組み合わせて、エイリアンとかいう明らかに未知にして異質な脅威に初見で対抗してのけている、その戦術センスが素晴らしいのである。


既に三度襲撃をかけたが、いずれも撃退されている。エイリアン達が"火"に弱いことなんざ、最初の襲撃で速攻バレているのだから末恐ろしい。

次は噴酸ウジ+ベータの部隊を投入する予定だが、さて、どう抗ってみせてくれるかな。


一瞬あの兄妹の実力が【人界】の魔法使い達の実力の基準なのかいな? とか警戒したわけだが――そんなことは無かった。それは単に、ルクとミシェールが"特別"であるに過ぎない様子。

どうしてそう思うかって?

なに、今【獄門コース】でおびき寄せ中の魔法使い集団との比較から、だがな。

こいつらもこいつらで素性が興味深い連中ではあるが――魔法使いというよりは「工作員」じみてるし。扱っている魔法の種類数一つとっても、ルクとミシェールの兄妹の方がやはり多彩(・・)なんだよねぇ。


ま、そのおかげでこっちで分析した探知魔法への対応を、そのまま【獄門コース】での誘導に活用できているんだが、その話はまた後述。


んー。

本当に、見た目は単なる十代後半ぐらいの兄妹なんだがねぇ。

外見で判断するのは重ね重ね気をつけるようにしなければならないな。

張り合うわけではないが……即応力の高さという意味では、俺の思考系技能+エイリアンネットワークだって非常に強力なものではあるけれども。


それにしても、追っ手を撒き、混乱させ、自分達の足取りを掴ませないことに、持てるすべての知識と技術を動員している姿の健気で必死なことよ。彼らの高度な「偽装」と「ブービートラップ」の配置は、もはや心理戦じみたものである。

ゴブリンや、最初の一当てで屠られた何体かの走狗蟲(ランナー)の死体を利用して、即席の戦場跡まで演出する手並みには舌を巻いたわけだが……こいつら、魔法だかなんだかの手段で、明らかに俺の迷宮内の地図を作ってやがるな?

どう考えても、一度踏破した道を覚えていて、そんでそこにあったはずの道(・・・・・・・)が無かったりする現象に戸惑ってるタイミングがあるんだよねぇ。


ふむ。

あんな森で隠れ住んでいたことも含めて、【人界】で会話していた時の"違和感"といい、どんな厄介事を抱えているやら、非常に興味が尽きないね。是非とも【人界】における現在情勢だとか、常識だとか、様々な知識を提供してもらいたいものだ。その対価として保護してやるのだから、なに、彼らが素直に対応するならばお互いにとって良い取引だろう。


奴隷蟲(スレイブ)の【凝固液】による壁の生成と、噴酸ウジ(アシッドマゴット)達の【強酸】による壁の溶融をシステマティックに班分けすることで維持が可能となる大規模罠である【石兵八陣】を、接待予定だったリュグルソゥム兄妹に使うことになるとは思わなかった。


本当は何日か彷徨わせて、心身ともに追い詰めておいてその後の『交渉』を有利にしておくつもりで、【石兵八陣】は追っ手達を分断するのに活用するはずだったんだが。

兄妹には予想外の速さで踏破されそうであったわけで、やむなくこちらに誘導したわけである。まぁ、その分兄妹を追って【魔界】入りしてきた襲撃者達を先述の通り自力で撒いてしまってるわけだから、総合的には楽ができたというところか?

おかげで分断は上手く行っていないが、これはこれで、逃さずに殲滅しやすくなったと考えを切り替えるしかないかね。


――無論、兄妹が残した「偽装」や「ブービートラップ」は俺の方でも大いに有効活用(・・・・)はさせてもらっているわけだが。


   ***


オーマの当初の思惑とは少し裏腹に、モーズテス率いる諸家の『超党派部隊』は、分断を免れつつ追跡を進めていた。


だが、彼らの本業はあくまで非合法活動であって、迷宮(ダンジョン)へ一攫千金を夢見て侵入するような食い詰め者達とは異なる。リュグルソゥム家の侯邸を襲撃してから、生き残った兄妹の転移先が特定された後の長期任務――という意味では、物資などの準備も十分なものではあるが、それは迷宮向けのものではない。

諸家の"闇"に属し、他家他国を相手とした"暗闘"が主戦場であるモーズテス達にとって、迷宮は進んで行くような場所ではなく、これは完全に想定外の事態。


だが、これはそれぞれの所属する魔導侯家が、王国に巣食う"謀略の獣"達である各家が独自の陰謀に基いて動くのとは、根底から異なる任務であることもまたモーズテスは理解している。


("保険"もある……それに、活性化した迷宮の情報を得られるならば、【紋章】家にとっても吉か)


モーズテスの部隊を先頭に、義理立てで数名ほどの下っ端を派遣してきた【彫像】のアイゼンヘイレ家の者と、連絡役として難を逃れた【冬嵐】家の者が1名、グストルフ、そして最後尾にツェリマ率いる【騙し絵】家の部隊が続く。


標的兄妹が彼らを撒くために仕掛けたブービートラップについても、その発想の多彩さ――単なる攻撃魔法だけでなく、あらゆる種類の妨害魔法や弱体魔法などを組み合わせたものであることに舌を巻いたが、それもあくまで『リュグルソゥム家』としての魔導の力に基づいたものであるとわかれば、対処のしようはある。

まず、臭いポイントでは絶えず【属性探知】の紋章石をモーズテスが使って罠の存在を特定し、それから部下に対応する属性で対抗魔法をかけさせ、一つ一つ確実に除去していく。


――などと油断していたために、【敵対的な土塊】の応用と思われる瓦礫の落下や、地中から火の玉が吹き出すなどして、対抗や治療に追われたタイミングで――混沌属性の弱体魔法【反逆する古傷】をまともに食らい、2名の負傷者を出しているのだが。現在の連合部隊の構成では【混沌】属性へ即効性のある対処を行うことができない。

……正確には【光】属性を扱うことのできるグストルフがいるのだが、その非協力的な態度に、モーズテスは追跡速度を大幅に落とさざるを得なかったのである。


また、そもそもの話として、わずかな仕掛けを探知して解除するために、常に警戒してなければならず、それなりの魔力の継続的な消費を強いられる。

出血を強いるという意味では、ルクとミシェールの兄妹の目論見は、その最低限の意図は達していた。


そして、そんなブービートラップ各種を利用する迷宮領主(ダンジョンマスター)の思惑があった。


「隊長、ダメだまた見失った! ゴブリンどもが邪魔すぎるぜ!」


探知魔法を使っていた部下の一人が舌打ちするのを聞き流す。


ここの(・・・)迷宮は『長女国』南西部の広大な森林地帯の中にある。少なくともモーズテスが生まれるよりも遥か昔に、諸国への迷宮査察権を持つ『末子国』によって禁域(アジール)に指定されており、世間的には封印されたものと認識されているはずの迷宮(ダンジョン)が――よもや"活性"状態にあろうとは。

優先順位としてはモーズテスは兄妹の捕殺を優先してはいるが、彼もまたツェリマと同様に、己の"主の主"に、このことは報告をする必要があるとは判断している。【騙し絵】家が迷宮にどのような考えを抱いているかを知らないが、【紋章】家もまた迷宮について腹の底に一物含んでいることは、長年ディエスト家の闇に身を置く者として、よく理解していた。


「持久戦でやっていくしかないだろう。アムーゼがどうなったかの確認も必要だ、ケステアは探知を続けろ」


「……待て、隊長……ちっ! またゴブリンか」


「殲滅してしまったほうが良くないですか? 隊長」


「"再活性化"した迷宮だぞ、何が起きても前代未聞だ。下手に暴れて他の魔物達を招いてみろ、もっと面倒だ」


「それはそうですが、現状、ゴブリン以外の魔物の気配なんて無いじゃないですか?」


「焦るな。アムーゼ隊がやられたのは奴が独断専行したからだ、とさっき言ったばかりだろう」


初めは再活性化した迷宮ということで、かなりの警戒態勢を取った。

それを解いたわけではないし、アムーゼの部隊を壊滅させるだけの戦力がこの迷宮に属している可能性が非常に高いが――不気味なほどに、迷宮は沈黙している。時折り、住み着いた現住のものか、はたまた迷宮の主に使役されているのかわからないゴブリンが数体現れたり、逃げたりを繰り返している。

だが、それはすなわち、魔物達の主力が迷宮ではなく、禁域の森に這い出しているかもしれないことを意味している。

そう認識しているからこそ、モーズテスは迂闊に戦力を分散させたり、例えば部下を一人二人報告のために帰すという選択をためらっていた。


と同時に、やはり『保険』の存在が隊長として大胆な決断を後押ししている。

【紋章】家の秘技術の応用である「紋章石」は、予め決められた魔法を極小の魔法陣として刻み込むことにより、使用者の魔法適性に限られない魔法の使用を可能にする。使い捨てにせざるを得ないことが難点ではあるが、その対応力はリュグルソゥム家に匹敵するものであるとモーズテス自身は考えている。

そして今回の『超党的』な陰謀劇では、任務達成という大義名分の下、"転移魔法"をツェリマという【騙し絵】家所縁の者に直々に『紋章石』に刻み込んでもらうことができた……無論、使用するしないに関わらず、任務後には返却か破壊をしなければならないが。


これが正規のルートでの依頼ならば、法外な黄金を要求されただろう――『紋章石』と同じように【騙し絵】家にとっても【空間】魔法は秘匿技術であるが故に。

……もっとも、法外な黄金を要求するというのは【紋章】家が「紋章石」を他家に売る時にも同じではあるが。

要するに【転移】の魔法が込められた「紋章石」をこれほど潤沢に使うことができるというのは、モーズテスにとっても初めてのことであり、それだけの異常事態であることの象徴でもある。


両家は【輝水晶王国】において、それぞれ対立する派閥の長同士であり、今回の「協力」劇自体が電撃的なものであるからだ。


ともあれ、いざとなれば【転移】によって退却すれば良い、という判断からモーズテスは迷宮の奥深くへ突き進んでいるのである。その意味ではグストルフが自身の"遊び"のために、兄妹とのつまらない遭遇戦でそんな貴重な紋章石を使ったというのは――実に暗い考えが湧いてくる情報である。

侮辱された報復は、どこかのタイミングでしなければならないのだから。


そして現在一行は、先程からゴブリンに混じって、探知魔法ギリギリの範囲にちらつく、標的兄妹と思しき"影"をひたすらに追っていた。

モーズテスの部下で探知役のケステアによれば、負傷しているのか、少し動きが身体を引きずるようでぎこちない様子であることが分かったとのことである。確かに、道中では兄妹に焼き払われたと思しき、何の魔物かは分からないが戦いの痕跡が残ってはいた。


「消耗はしているようだが、しぶとくて小賢しいな、ガキどもめ……どう思う? ツェリマ」


「たった二人でここまで抵抗した手腕は見事なもの……やはり侮れないな、【御霊】家は。が――いい加減、種は尽きているだろう。逆に、未だに我々を罠にかけようとしている、その執念を命取りにしてやればいい。まぁ、迷宮の魔物達に任せていても勝手に死んでしまうかもしれないが、な」


冷静な意見である。

「帰りたい」という変わらぬ主張はしっかり入れてくるものの、一度は説得されて同行する決断をした手前、役目は果たそうという意思はあるといったところか。

頭数もそうだが、モーズテスが【騙し絵】家の者であるツェリマの存在が必須であると考えるのは、彼女が輝水晶王国でも数少ない【空間】魔法の直接の使い手であること、それ自体である。


彼女とその部下達は「下っ端の下っ端」である自分などとは違って魔導侯家直属であるらしいが、【空間】魔法を使えるのはツェリマのみ。

だからこそ、彼女がこの場にいることそれ自体が「いつでも退却できる」という安心感を、この寄せ集めの部隊に与えることにつながるのである。部下達の中には、準備の薄い中での迷宮潜りに不安を覚える者もいたかもしれないのだから。


――そのツェリマ部隊が離脱せずに説得をしてくれたグストルフの功績は重要ではあるが、マイナスもまた大きすぎるため、彼への評価を変える気は無いどころか、迷宮内での『事故』として亡き者にしてやろうと考えているわけだが。

ただ、義理立てとして、形の上では意見を聞いておく。


「お前はどうだ? グストルフ。一当てしたのだろう、標的達と」


「そうだねぇ……ここは"禁域(アジール)"で、【生命感知】に人間ぽい存在が引っかかってるなら、それはあの兄妹で間違いないんじゃないかな? ハハ! まぁ、淡々と追えば良いんじゃないかねぇ」


わかりきったことを述べただけなのも、おそらく苛立たせるためなのだろう、とモーズテスは早々に見切りをつける……そして、彼をどのように「処理」するかを頭の片隅で考え始めたため、モーズテスはグストルフが続けて呟いた言葉に深く注意しなかった。


「――魔界(ここ)での常識を疑わないなら、ね」


   ***


例えば俺とルク・ミシェール兄妹の一対一、いや、一体二ならば撒かれていたかもしれないだろうなぁ。


だが、持てる力全てという意味ならば、兄妹に並以上(・・・)の魔法適性があるように、俺には迷宮全体を監視下に置く「エイリアンネットワーク」がある。

その上で兄妹の進行やブービートラップの仕掛け方を分析すれば、少なくとも二人が追っ手をどっちの方向に誘導したいのかは見えてくる、という寸法だ。


「信頼されたもんだな、反発小僧かと思ったら、食えないな、ルク青年は」


追っ手達の「処理」を完全に擦り付け……もとい、俺に任せてくれる思惑ならば、後はそれに乗っかってやるだけだ。

追っ手どもの狙いはルクとミシェールなんだろう? そして何度も罠やブービートラップで心理戦を仕掛けられていて、焦りなども出てきているかもしれない――そこに、誘導させられた方向に「人間」の影がちらついたら、どう思うだろうか?


まぁ、これは半分ダメ元で【擬装花】の特性をテストする目的も兼ねてるがな。

俺の知識をウーヌス達を通して【擬装花】に伝え、「人間」ぽい感じに仕上げたわけだが、ぶっちゃけ近くで見ると外見が微妙ではある。ちょっと細めの「肉の糸」を頑張って編んだ「人間の形」をした蠢く生物って感じで、な。

ぶっつけ本番じゃ調整はこの程度だな。

まぁ、分析と俺の予想が正しければ「輪郭」さえ合えばなんとかなるだろう。


だが、寄生ゴブリンを使って、兄妹や追っ手達の探知魔法の効果範囲や性質を探る中で気づいたことだが、どうも「一番簡単」な【生命感知】とでも言うべき探知魔法の特徴としては、あれだよ、サーモグラフィーみたいな感じで「外見」の形を浮かび上がらせているような感じぽいんだよね。

ゴブリンをちらちらさせる程度では、まぁゴブリンなんか相手にしてられないってところなのか、けしかけない限りは無視されている。

だから、試しに……輪郭(・・)だけでも人間ぽくして、後は生命活動的な代謝的なあれこれも人間ぽくさせて、内臓もよくわからんがとりあえず中学生物レベルでぐらいは人間ぽく【擬装】させて……絞首蛇(ハングスネーク)のエータに運ばせて、割り出した探知魔法の範囲ギリギリのところをぶらぶら行き来させているというわけである。


ハングスネークをこんな風に使うというのは、グウィースの「ぶらんこ!」発言もといアイディアの賜物である。

何気に観察力があるな、良いことだ。「しーしー」の移動速度アップ目当てに、いろいろなエイリアン達の交通量が多い辺りで日頃遊ばせていた効果だろうか?


ともあれ、連中の"探知範囲"を把握した上での細工だ。

結果は――面白いように釣れたというところ。

それほどまでに兄妹は追っ手達の心に「焦り」を仕込んでいたというわけだ。


だがまぁ、追っ手諸君。安心は全くできないぞ?

その先は取っておきの罠部屋だからな。

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