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PHOTO ALBUM 4

作者: 空乃 千尋

 ほんの数十歩

 登った先に広がる

 いつか届かなかった空


 幼い心が追ったのは

 夕日の消える瞬間

 建物の陰が邪魔だった


 飛びたかった気持ちは

 心の底でそのままに

 今、辿り着く


 光が溢れた

 髪を掠めた風の向こう

 純白に溶ける微かな黄色


 遥か遠くの連山には

 揺らめく陽光のヴェール

 穏やかな山吹は透けていて


 階段の魔法

 築いた人の想いこそ

 ここへの扉だった


 雲の陰りですら

 それが水だと教える程に

 仄かな透明感を湛えて


 青さの滲んだ灰色は

 見晴らす海にも染み渡り

 上空には羽根の様な白い雲


 未だ翼はないけれど

 確かに空へ届いた歩み

 日が沈むまであと少し


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― 新着の感想 ―
[良い点] 千尋さんこんばんは(^-^)/ 読ましてもらいました。 とても言葉豊かな内容ですね。 丘の上の風景が目に浮かぶようでした。 個人的には、「階段の魔法」という一節が印象的でした。 本当に階段…
[良い点] 千尋さん、こんばんはo(^-^)o とてもきれいな景色ですね。 繊細な風景描写が、素敵です。 旅先の展望台からの景色ということですが、 きっと見晴らしの良い空に届きそうな場所だった…
2015/11/12 23:07 退会済み
管理
[良い点] 大人になってようやく見えるようになった景色。 そこで見た光景が細かに表現されていて、あたかも展望台で日が沈む風景を見ているかのように感じます。 夕日を眺めているだけではなく、雲というエッセ…
2015/11/11 10:52 退会済み
管理
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