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現状把握をのんびりしたい

少し長いです。

2025年である現代においてVRとは人々に慣れしたんだ物となっている。それは大天才が作り上げたとかそんなものではなく(作ったのは確かに天才なのだが)、いつの間にか創られ、8年ほど前に発展し、今に至る。8年前よりも前にもあったが軍事用であり、閉鎖的なものだった。つまり発想は既にあった。軍事用の物をベースに家庭用向けの物を作り上げたのだ。まあ要するに時間の問題だったのだ。


そんなVRは今、教育の分野で多く使われている。資源不足の中でVRならこの現実世界(リアル)と同じ設定にすれば現実世界と同じ結果が求められる。大規模実験、手術、科学実験など、資源無き今できないことや、実物(人)が使えないことが、無限大にできるのだ。


ここで疑問なのが「本当に現実と同じ結果が残せるのか」ということなのだが、それは問題ないらしい。8年前発表した製作者によると、「今まで集めてきたこ地球上すべてのデータを元に、構築したこのプログラム“アース”安直だが、これ以上合う名前もないだろう。そしてアースは人間を超えた頭脳を持ち、膨大な量の、比較するなら最新のスーパーコンピューター(2017年時点)の約1万倍のデータを処理することができる。そしてその断片であるプログラムを専用機器に導入しマザーシステムである“アース”により共有する。」らしい


スパコンの1万倍とか、小学生が考えそうな数字でなんか嘘っぽいが多分本当なんだろう。現に今ここまで発展したのも、その「1万倍」とやらのおかげだろう。そしてそのプログラムは今も進化し続けている。「そしてこの“アース”は進化する。今1秒とそのデータ処理量を広げ内容量を広げ進化し続けるのだ」とか、どうやって作ったんだよ。


もちろん誰も知らないし知りたくもない。いやちょっとは知りたい気もするか…

しかも共有とか良いのだろうか。データ流出とかしたら大変だろ


まあ本題に入ろう。俺が言いたいのは世界はこんな進化していて発展したということだ。そして今発展しようとしているもの、それはゲームだ。


VRと聞いてゲームを連想させたのは俺だけじゃないだろう。そして本で見たような技術がそこにある。夢にまで見たVRのゲーム。皆が待ちわびた、今か今かと大手ゲーム会社の反応をまった


しかし、その道のりは長かった。VRが発表されてから8年、長い月日がかかった。大手ゲーム会社が4社共同開発に踏み切ったほどだ。しかしついに今日発売されるのである。待ちに待ったVRMMO。そのゲームの名前は…

「“永遠なる道”eternal road on-line」である


コンセプトは「一人一人の永遠なる道を進め」


だそうだ。


これには心躍った。夢が現実になったのだ。そしてここからゲームの発展が始まるのだ。しかもこのゲーム、テストプレイヤーは製作者だけ、しかも極少数なのだ。


心配はいらない。8年も待ったのだ。もう待たせまいと、ほぼ完ぺきなチューニングをしたと公表された。沸き立ったゲーマー達。ニュースにも取り上げられたくらいである。


それは明日の6月9日に発売なのだが、俺は既に入手している。だが俺は素直に喜べないでいる。それは、俺がこのゲームを持っている理由とも関係している。









俺の両親は9年前、俺が18歳の時事故で亡くなった。残ったのは、俺と妹、そして遺産だった。しかしそれも多くない。俺は働くことを決意した。


高校生であった俺だが高卒で働けるほど、社会は甘くない。俺はネット仲間であるハリルさんにアドバイスを貰うことにした。ハリルさんとは今から15年ほど前に知り合った。(・・)はネットゲームで知り合ったのだがそこから仲良くなりメルアドも交換している。しかし直接話したことは無いのだ。だが信頼を置ける友人である。


ちなみに彼からプログラミングなどの技術を教わっていた。彼はプログラマーらしく、教えてと頼んだら教えてくれたのだ。彼からは筋が良いといわれ、2年程で天才プログラマーと言われるほどになった。彼曰く「独立してもいいくらいだ、自信なくすね」らしい。


彼に相談してみると返事が返ってきた。


「直接会わないか?君はどこに住んでいる?」


俺は驚いた。彼と直接話したことはないと言ったが、俺は何度かボイスチャットで話そうとしたのだが断られてしまった。しかも何度も。


そんな彼が俺に会いたい?なんのために?と俺は思った。とりあえず教えると、彼もすぐ近くに住んでいるという。なので、明日近くの喫茶店で会う約束をした。


そして翌日、俺は約束の喫茶店に居た。待ち合わせ時間は10時。今は9時30分。我ながら早く来すぎたが遅れるよりはマシだろうと開き直ることにした。ちなみに、奥から2番目に座って居ろ、との話なので命令通り座って居た。


何とも言えない緊張をしたのを覚えている。4年の付き合いとはいえ、会ったことも見たこともないのだ。どんな性格化は理解しているが現実(リアル)もおなじとは限らない。遺産の話はしてないが、両親が亡くなったことは言ったので、そこから遺産を狙っているのかもしれない。


色々考えを巡らせているとそろそろ時間のようだ。時計から目を離したとき、不意に喫茶店の扉があいた。目を向けると女性のようだ。しかもとても美人である。彼女は迷うことなく俺の隣に座った。


「そこは俺の友人が座るので移っていただいていいですか?」


失礼なのだがしかたない。しかし彼女は微笑みながら爆弾発言をした。


「ふむ?間違いではないぞ、サイ(・・)


「へ?」


変な声が出てしまった。いや、それよりもサイって…


「私だ。ハリルだ。」


マジか。サイとは俺のHN(ハンドルネーム)だ。ていうか


「ハリルさんって女性だったんですね。」


5年間知らなかった。いやそれが普通なのだが、いやしかし驚きだ。さらに美人だというのも大きいだろう。彼でなく彼女…か


「ふむ、隠してはなかったがな。よく間違われるのでな、気にはしてない。しかし君は私のイメージと変わらんよ」


「どんなイメージなんですか?」


「ふむ、理性的な顔立ち、首元まで伸びた髪、身長176cmほど、といった感じだな。」


「モロ俺じゃないですか!!」


びっくりした。マジで、もうイメージじゃなく俺だし。髪は首元まで伸びてるし身長も176cmくらいだ。学校の先生には理性的な顔立ちと言われたことがある。


「君は私をどんなイメージで見ていたんだい?」


「え?えーと、本当の事言うと頼りになる落ち着いた男性かと」


「ほぅ…」


彼女は眼を光らせながらこっちをみた。怖い!!!!


「ひぃ!すすすすいません!でもハリルさん美人ですねっ!」


って俺は何を口走っているのだろうか。彼女の方を見ると…


「わ、私が美人だとっ。あんまり年上をからかうな…」


めっちゃ可愛い焦り方をしていた。顔が真っ赤であたふたしている。


「いやホントですって。それにしてもハリルさんって、そういう耐性ないんですね。そういうの言われ慣れてるかと」


「っそれは…」


「それは?」


「私はあまり外に出ないから…」


「引きこもりかよっ!」


もう驚かされすぎだろう。彼女はさらに焦り始めた


「ひ、引きっ。言い方が悪いんじゃないかサイ。2年ぶりに外に出た私にそんなひどいことを…」


「それを引きこもりというんですよっ!てか2年前はなんで出たんですか?」


「え、うーん。新聞取りにかな」


「それは出たとは言わないですよ…」


ホントに大丈夫か…というか


「どうして、2年ぶりに家をでて会おうと?そして話とは?」


これだった。本当なら引きこもりのはず、そして2年前に出た理由がアレなため、長年家から離れてないのだろう。そんな彼女が家から離れてまでも話したいこととは。


「ふむ、それは簡単なことだよ。これからの君の人生に関わる話だからね。直接話さないと思ったのだよ。」


「そこまで大事な話なんですか。」


確かに人生に関わるがアドバイスは少しでよかったのだが


「うむ、君はVRというのを知っているか?」


「はい。まぁ軍事用ってことしか知りませんが。それがなにか?」


「さらにいえばVR、つまりヴァーチャルリアリティー。人工現実感、仮想現実とも呼ばれている、ということも覚えておけ。そしてその技術が1年後に家庭用や教育用として発表される」


「…なぜそんな情報を?」


出てきてのはそんな言葉だった。普通なら知ることができないはずであるなのになぜ?


「ふむ、決まっているだろう。私がそれに関わっていたからだよ。」


「…本当ですか」


「嘘を言ってどうする。まぁ信じられないだろうがな。だからこそ直接話す必要があったのだよ」


「なるほど。」


理解した。なぜ彼女が直接話そうとしたのか。でもまだ聞いてない


「それがなんです?僕に何の関係が?」


「ふむ、ここからが本題だ。私がその件に関わっていた、といっただろう」


「はい、それが何か…って関わっていた(・・)?」


「そうだ。プログラムに関してはもう完成しているのだよ。それでお払い箱喰らってな、仕事がなくてね。そこで君の話があった」


「どういうことですか?」


どうしてそこでつながるんだ?俺には意味が分からなかった


「ふむ、意味わからないという顔をしているよ。これも単純だ。」


一度話を切ってまたまた爆弾発言をした


「VR関係の会社を作ってくれないか?そして私を雇って欲しい」


「はぁっ!?」


どういうことだよ。


「意味が分からん。俺の理解領域を超えた。」


「ふむ、口調が崩れているぞ


「もう敬語はいい。気にしてられない。詳しく説明しろ。大体お前が自分で作ればいいだろ」


「ふむ、まぁいい。私はな働くのが好きではないのだよ。だがプログラムを作るのは好きだ。だからプログラマーになった。私が社長になったらプログラムを作る時間を削らないといけないではないか。だからこそプログラムの知識があり実力もあるお前に社長になってもらいたいのだよ。」


「楽したいだけかよ。だけどプログラムの件は必要なのか?」


「ふむ、無能と仕事はしたくないし、それに。」


「それに?」


「私は人見知りなのだっっっ!!!」


「そんだけかい!」


「会話は大切だぞ。私はプログラムのことかゲームしか話せないからな。お前なら大丈夫だ。」


その笑顔はとても美しかった。


「そんな顔されたら断れないだろ…ボソッ」


「ふむ、なんか言ったか?」


「なんでもない。俺もこの年と学歴で働くのはキツイと思っていた。だがどうやって?資金はどうする。」


そこが問題なのだ。自惚れではない。プログラムについては自信がある。だから彼女に連絡したのだ(まあその時は彼だと思っていたが)


「ふむ、そこは問題ない。言っただろうVRの件に関わっていたと。資金はばっちりだ。人件費はいらん。お前と私だけだからな。仕事場は家、待ち合わせはここかボイスチャットでいいだろう。」


「成功するのか…」


「奴らはサプライズが好きだ。誰にも知られずに急に発表する。だからこそ今から、そのソフトを開発しどこよりも早くVRの会社として名乗りを上げる。」


確かにこれならいける…か?


「しかしこの1年で他の企業に話が漏れたら終わりだ。どんなに良いものを作ろうと実績がない私たちでは名前負けする。文字通りな。これはハイリスクだがハイリターンでもある。きめるのはお前だ。」


たしかに失敗したら時間がかかる。もしばれなくても製作者たちが公表したも駄目だ。でも俺は…


「この話、受けるよ。」


「っ!本当かっ!!」


「あぁ。もし失敗しても時間がかかるだけだ。それに俺とお前なら、すぐに有名になれるさ、だろ?」


「ふむ、確かにな。たのむぞサイ」


「その名前で呼ぶな。もう俺たちは同志だろ、俺の名前は“桧山優斗(ひやまゆうと)”お前は?」


彼女は魅力的な笑みを浮かべ言った


「ふむ、私は“岬春風(みさきはるかぜ)”覚えると良い」










俺たちの計画は始まった。そして1年この計画は成功した。しかし俺は書類の処理、ソフトを作ったり忙しく、仕事に追われた。


ゲームは好きだ。だが会社を蔑ろにするわけにはいかない。ちなみに妹とは8歳離れている。今は高校3年生だ。まだまだ妹を養わなければいけない。妹はかなりのゲーマーで一緒にやろうとせがまれてはいるが…


「はぁ…儘ならないな。」


ため息を吐き呟いた。以上が俺が素直に喜べない理由だ。ちなみにゲームは俺たちも技術を提供したため、貰ったのだ(もちろん妹の分も。喜んでいた。)


ゲームはあるけど時間がない。1日がもっと長ければいいのにと何度考えたか。


そういえば春風にあの喫茶店に呼ばれてるんだった。行ってこようと思う。行ってきます。

上手くかけませんw説明不足杉ですね。

誤字脱字は連絡ください

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批判・中傷はご遠慮ください(切実)

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