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ふたつの世界  作者: あくた咲希
ただ、ひとりの
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 鎖国状態、と口にしたヒロさんは、神妙な面持ちであたしを見つめる。

「異端は排除され、その異端を匿うものも排除される。町ごとね。通り道を消したいのなら、そこだけをどうにかすればいい話なのに……どうにかできないのかもしれないね、だから、通り道に人が近づけないように、物騒な爆弾を使っているのかもしれない。破壊された町に長くいると、身体にダメージがあると報道されてるの。最初の頃は火事場泥棒もいたらしいけど、廃墟にあったものに付着している物質を検出する機械があって、転売しようとしても無理なのよ。くすねてきたものを長く持っていると、持ち主の体にも移るらしくって、月に一回の健康診断で引っかかって処罰される」

「健康診断……が一ヶ月ごとにあるんですか」

「陰の世界にはないのかしら? 国民の健康維持のために、昔から実施されてる」

「そうなんですか……面倒見がいい、のかな」

「管理、もとい監視が行き届いているともいうわね」

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