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ふたつの世界  作者: あくた咲希
ただ、ひとりの
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 あたしが最初に訪れた町。あたしの町。

 ここのマンションも陰とつながってしまっている。いずれ、また、廃墟にされるかもしれないーーしかし、灰色の瓦礫は、陰と陽のつながりを消してしまえなかった。そのことに、政府の人たちは気づいているのだろうか? 壊しておしまいとでもいうように、あたしの町は放置されているように思える……。

 胸の内がざわざわして、鳥肌が立った。

 斗真の話でも、ヒロさんの話でもここ数年、陰陽の通り道が見つかった町は破壊されているようだ。けれど、それ以前にも「神隠し」はあって……昔は、陰の人間も受け入れられていたはずで……?

「現政権が牛耳るようになってから変わったわ。大きい声では言えないけど」

 ヒロさんは声をひそめ、

「海外から非難もあるって噂。でも、いろいろ規制されてて、外の情報が入ってこなくて。鎖国状態よ、まるで」

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