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陰と陽の世界の住人は、外見は瓜二つであることのほうが多いのだろうか。斗真みたいに、顔も性格もまさに別人……なパターンは、今のところ彼ひとりだ。
悠星は、たぶん瓜二つパターン。そして、あたしもおそらくは。
陰のほうでも悠星はこんな顔をしていたと思う。犬より猫っぽいと評されて、性格もそうで。でも――細部まではどうだったろう。かなり昔から茶髪にしていたのは確か。それ以外に鮮明に覚えていることはさほどなく、最近では会うこともなかったような――
ううん、むしろよく顔を合わせていた?
名前を呼び捨てるぐらいには親しかった……?
ふらっとよろめいたのを、自力でなんとか持ちこたえる。視線を落とし、顔に両手をあてる。
そんなあたしの様子を見てか、悠星が自嘲気味な笑い声を立てた。
「なんだ、そういうこと。心配して損したな」