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ふたつの世界  作者: あくた咲希
ただ、ひとりの
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「……斗真?」

動きを止めた彼をそっと見上げる。眉間にしわを寄せ、目を呟ってる。やがて、ぴくりと片方の眉を吊り上げるようにして、まばたきした。

「どこか、具合が悪いの?」

斗真の、こんな不機嫌そうな表情って、見たことがないな……と思っていると、

「……ふーん、そういうこと」

半ばヤケのような、けれどどこか面白がっている口調。あごを引くこともなしに眼球を動かし、視線をあたしに落とす。

「ま、悪くない」

急、に。

押し倒され、顔の横で泥が跳ねた。瞬間、よみがえる嫌悪感。首筋にかかる息。

「そう固くなるなよ。体は、おまえの彼氏だろ」

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