何故か無性に欲しくなった二日後に………
夕飯じゃなくて、夜食を食うことにした俺は、あのあとすぐに台所に場を移しいつかのコンビニで当時口コミで大変評判が良かった為に、おもわず衝動買いしてしまい。揚げ句の果てに………違う所で違う物も買ってしまった為にあまっていた某会社の〇麺〇々を良い機会なので手に取ると、ヤカンに水を入れてコンロに火を点けた。
…………はや数分、俺はヤカンを見ている事に飽きた為その場から離れる。
どうせ、沸けば沸いたでヤカンからあの独特な音がする。心配はない。
俺は、キッチンの隣にあるリビングに向かうと、すぐにリモコンを取り、テレビの電源を点けてソファーに座った。
何も変わらない………いや、色あせた世界だ………
せめて、何かしら変化が欲しい………
「変化を求むのが人間だろ?」と、独り言をまた一言紡ぐ………正直………悲しいが……………
キュゥゥゥゥゥゥ!!!
おっと、お湯が沸いたみたいだ………
俺は「よいしょ」と、ジジくさい声を出して立ち上がる。
そして、テレビの電源をリモコンで消すと………
「あ〜あ……… ラーメンを喰ったらすぐに寝るか〜………………」と言ってリビングの電源を消し、キッチンでお湯をカップラーメンの中に入れ、ヤカンに残りのお湯を入れたまま放置して部屋に戻った………
しかし、そんな俺でもやはり心の隅でひそかに思う事がひとつだけある………
ああ、せめて………一緒に住む「家族」みたいな存在があればな………………
と。