その後の話
あれから数年が経った。
まずは自分自身の話をしよう。
王都を出た私は隣国で魔王の納めるである国へ移住した。
その国はどの種族でも変わりなく接してくれる数少ない国である。
最初こそサキュバスであることを隠して生活していたが、サキュバスであることを認知された今でも普通に生活出来ている。
本当に良い国だ。
人間だった時と同じく冒険者家業をしている。
新しい仲間も出来た。
オークとリザードマンだ。
彼らはとても能力が高く、オークは力だけならマサキ以上である。
そのマサキだが、ダンジョンで死亡が確認された。
私は何もしていない。
アンデッドに殺されたと言う話しだが、詳しくは知らないし、興味がなかった。
カンナについては生きているそうだが、ずっと部屋に引き籠もっているそうだ。
ずっと悪夢にうなされているらしい……なんでだろうね?
最後に、私はサキュバスの上位種であるクイーンサキュバスへと進化を遂げた。
ただし処女だ。
それだからか、毎日のように告白するバカな魔王が一人いるのだが……まあ、それ以外は穏やかで楽しい日々を生きている。
サキュバスの人生も悪くはないようである。
終わりです。
ありがとうございました。