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生きている間

作者: タマネギ

燃え尽きたような、

そんな気持ちって、

今のこれなのかと、

虚ろな日が過ぎる。


積み上げた積み木、

調子の方はどうか。

倒れそうかどうか。

見当もつかないで。


時々、目眩がして、

胸が苦しくなって、

そろそろこのへんで、

終わりと覚悟する。


生きている間の

自分本位がある。

生きている間の

自分勝手を思う。



昼間の薄い陽気に、

ポロシャツを被る。

周りの寒がる人は、

暖房をつけたがる。


無頓着な重ね着が、

ふだんの姿になる。

だけどこれくらいで

ちょうどいい。


時々、頭痛がして、

気分が悪くなって、

やっぱりこのへんが

いいところと諦める。


生きている間の、

自分だけでがある。

生きている間の

自分なんてを思う。



そうだったのかと、

今頃になって気づく。

人の心の中の波紋。

蔓延る隙間のない不安。


限りある世界で、

夢を追いかければ、

自ずと端に行きつく。

たどり着く先はどこ。


手に力が入らない。

いつしか何を

夢見ていたのかも、

忘れてしまった。


生きている間の、

自分可愛さがある。

生きている間の

自分らしさもある。



地震のことを知り、

感染のことを知り、

捜査のことを知り、

難病のことを知り。


自虐のことに触れ、

自害のことに触れ、

逮捕のことに触れ、

戦争のことはなく。


まだ片付けなきゃ

いけないことが

山のようにある。

じんわりと重い。


生きている間に、

自分を生きてみたい。

生きている間に、

自分を詩ってみたい。

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