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4/5

魔王につこう!

前回のあらすじ


勇者しねえええええ!!!


ーーーーーーー

ふ〜。


スッキリしたし、モヤモヤも晴れた!


(....さすがだな。ここまでとはな。)


おう!教えてくれてありがとう!


(いや、感謝せねばならんのは我の方だ。主を救って頂き有難う御座います。)


突然丁寧になったな...


(今からそちらに向かうので待っていてください。主には説明してあるので心配しなくても良いです。....おお、翻訳の精度が上がっているようですね。今まで無礼な言葉遣いをしてしまって本当に申し訳ないです。)


いえいえ。


「あなたが助けてくれたのか?」


声の方へ顔を向けると見慣れた黒髪、黒目なのに浮世離れしたイケメンが。


やっべえ、イケメンと話すとかできる気がしねえ...そういや話せなかった。


「ああ、話せないんだったな。」


声までイケメンとかズル過ぎる。え、っちょっと顔触ってっっきいたああんだけどどおおおおっっっっどどおっしししよよよおお


「これで話せるか?」


え?....なんか視界が高くなった気がする


「ほら、これを着ると良い」


魔王に渡された服を着ようとすると真っ白で折れそうな程に細い腕が...


「鏡とか持ってない?」


「ああ、あるぞ」


「ありがと」


わあ、これ私?うっそだあ


細くてしなやかな四肢にきめ細かい肌。整った顔で吸い込まれそうな程黒い髪。クリッとした大きな瞳。転生しても黒目なのか...ちょっと残念。身長は130cm位かな。顔の可愛さも相まって一層幼く見える。あ、尻尾がある。漆黒だね。


うん。現実味が全くない。


「どうだ?人化した感想は?」


「よくわからない」


「はははっ。気持ちはよくわかるよ。俺も最初はそうだった」


「魔王様は元は何だったの?」


「俺はアンデットだ。それと、俺はジルだ。」


へえ〜


「遅れて申し訳有りません」


壁に穴が空いているにも関わらず、きちんと扉を開けて入ってきたのは、執事風のこれまた黒目黒髪でクール系のイケメン。


ついでに言っとくけど、魔王は王道の王子様タイプね


「ああ、ゾルか。まってたぞ」


「魔王様ご無事でしたか。」


「兄弟なんだからそう固くなるなよ兄さん。」


「兄弟だからと言って敬語を使わないわけにはいけません。」


兄弟なのか...通りで似てるわけだ


「それで採用するということでよろしいですね。」


「ああ、だが、入ってくれるとは限らんだろ。」


「誘って見なければわからないでしょう」


「わかってる。...ええっと、貴女、名前なんだっけ?」


...私?


「ああ、そうだ。」


「ないですけど...」


「じゃあ俺がつけても良いか?」


「ぜひお願います」


「じゃあ...リエルでどうだ?」


「それで良いです」


「じゃあ、今日から貴女はリエルだ。」


ん?なんか力がみなぎってきた!


「強者に名前をつけられると強さが上がるのです」


「実力はリエルの方が上だが魔王は配下の力もステータスとして計算されるんだ。話が逸れたな。用件は単純だ、リエル、魔王軍に入ってくれないか?」


「ぜひ!」


「よろしく頼むな!」


「よろしくお願いいたします」


「よろしく!」


こうして私は魔王軍に入ることになりました

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