表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キョウノニッキ  作者: 睦月いろは
2/2

3月22日(火)

忙しくて日記すら書けない日が続いていると存在を忘れてしまいそうになる。

否、忘れていた。

毎日日記をつけている人には頭が上がらない。



ポルターガイスト、という言葉がある。

いわゆる心霊現象や怪奇現象だ、

などとまとめてしまってはオカルト研究をしている方に何か言われるかもしれない。

だが、イメージとしては足音が聞こえたり電球が不自然に点滅したりというところだろうか。


昨年末頃に親戚の家で奇妙なことが起きた。

真夜中に風呂が沸くのだ。

音楽が流れ、「お風呂が沸きました」という音声が流れる、

これ自体ならば日常的に起こることであろう。

その音声が真夜中に流れるというのだ。

なんの前触れもなしに。


そんなある日、私はその親戚の家にいた。

当然怪奇現象のことなど知りもしない。

と、突然音楽とともに例の音声が流れてきた。

はじめこそ誰かが沸かしたものだと思っていたが、

その家に住んでいるのは70代になる夫婦とその息子が一人。

息子さんは仕事で朝から出かけており、

誰も夜10時過ぎに風呂を沸かす人などいないのだ。

不審に思い尋ねたところ、

最近よく起こる、それも誰も起きていない夜中に起こるのだ

と返された。


後日あった連絡によると、

機械の不調だったのだという。

果たして本当にそうだったのだろうか。

ただ、修理されてからはまだ不具合はないらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ