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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

グロテスク&メランコリィ・シリーズ

『魔女の城のメイド』

作者: 朧塚

挿絵(By みてみん)


挿絵はどりむきゅ様 @dreamQ0114 より。



 メアリーは、ルブルの城にてメイドを行っている。

 ルブルの城は、迷宮の城だ。

 メアリーは、自分がルブルという女の召使をやっている事を誇りに思っている。

 ルブルは、いつも自分の“実験室”に篭って新しいアイディアを出している。

 メアリーは、ルブルの為に、いつも炊事洗濯をする。

 メアリーは、最近、ある楽しみを覚えていた。

 この城に挑んだ一人の女剣士がいた。

 その剣士の名前は、アイーシャと言う。人目見て、メアリーは彼女に惚れ込んだ。

 何でも、近場の戦争にても、華々しい活躍をしたらしい。

 綺麗な青色の眼に、透き通るような白い肌、そして何よりも美しい赤色の混ざった茶髪を靡かせていた。

 彼女は、わざわざ、悪い噂の絶えない魔女の下へと、たった一人で挑んできたのだ。

 実際、アイーシャは強かった。

 繰り出してくる剣技にて、メアリーを散々、苦しめた。

 メアリーは、幻術使いだった。幻を実体化する事によって、剣や弓矢を生み出して、敵と戦った。

 そして、戦闘の際、メアリーは彼女に勝利した。

 気を失ったアイーシャの顔を見ていると、メアリーは絶対に自分の物にしようと思った。

 城の中で、ルブルに頼んで、メアリーはルブルの実験室にある寝台に、アイーシャを寝かせた。

 メアリーは、幻術によって、電動ノコギリを生み出す。

 そして、眠っているアイーシャの手足に、ノコギリを振り下ろした。

 ルブルは、ネクロマンサーだった。死体を自由に動かして、生き物の死体を使って、どんなものにも加工する事が出来た。ルブルの城全体は、生き物の死体を積み上げて加工して作ったものだった。

 メアリーは、他人の奉仕をするのが大好きだった。

 メアリーは、ルブルから幾つかの部屋を与えられており、その部屋のうち、一つがアイーシャのものとなった。

 アイーシャは、大きなカプセルの中、吊られながら、今もメアリーによって世話されている。

 アイーシャは、声帯を弄られて声を出せず、舌を噛み切られないように顎の筋肉を麻痺させられて、カプセルの中で、メアリーをいつも恐ろしい形相で睨んでいる。

 アイーシャはどうやら、生娘だった。メアリーが初めて見た時に気付いた。だから、とてつもなく気に入ったのだろう。

 メアリーは、ルブルから借りた死術によって作られた男性器を下半身に張り付けて、アイーシャを犯したのだった。

 四肢が無くなったアイーシャは、その時、まだ機能していた声帯で、あらん限りの罵詈雑言をメアリーに投げ付けた。メアリーはそれらの言葉を聞いて、恍惚の絶頂へと向かっていった。

 今日も、メアリーはカプセルの中を開いては、アイーシャの世話をする。

 メアリーは、自分の大好きな物はとっても大切にする。だから、アイーシャに対して、健康的な食事を毎日作って、排泄物の世話もきちんとする。

 だから、今日もアイーシャはとても美しい。

 そして、今日も怨嗟の眼で、メアリーの顔を眺めている。

 メアリーは同性愛者で、他人の憎悪を糧として生きている者だった。メアリーにとって、憎悪を持つ事、憎悪を向けられる事は何にも勝る程の快感だった。

 そして、メアリーは人の世話をする事が大好きなので、新しい家族となったアイーシャの世話を今日も行っている。

 そして、切り取られたアイーシャの両手両足は、ルブルに頼んで、ルブルの作り出す巨大な死体の怪物に、手足として接合した。

 アイーシャは優れた女剣士だった。

 なので、剣さばきは一流だ。

 怪物は、メアリーの代わりに、今日も、魔女の城へとやってくる討伐隊を撃ち負かす為に、進撃するのだった。……アイーシャ程、手練の兵隊などいなかった。


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