プロローグ
初投稿です。生暖かい目で見守ってやってください。
僕の名前は水無月薫。長めの黒髪と黒ぶち眼鏡が特徴の高校一年生。通っている高校は私立青葉高等学校。男女共学の学校だけど、もともと女子校だったため女子の人数が多い。ちなみに所属している部活と委員会は文芸部と図書委員会。なので、たまに文学少年とか揶揄されたりする。
まあ、そんなこんなで今部活をしているのだけど、この部活に少々問題があったりする。
その問題とは、
「少年、そこのコピックとって」
「はい」
「しょ~ね~ん、砂トーンとってきて~」
「…はい」
「少年、飲み物買ってきてもらえるかい?」
「……はい」
ごらんの通り、先輩たちからこき使われまくっていることだ。ちなみに少年とは僕の部内でのあだ名なのだが、まあ、どんな部活でもこういうことはあるだろうからこれはさほど問題じゃない。問題なのは、先輩が全員女子だということだ。しかもその数20人。おまけに男子は僕一人。同学年も女子が一人だけ。完全に孤立無援。
部員が全員揃っていないのとがせめてもの救いだけど、それでも先輩九人と一緒というのは肩身が狭い。
「えーと、何買ってくればいいんですか?」
「コーヒーお願いね」
「あ、私も。ただしブラックで」
「じゃあうちはサイダーよろしく」
「私は紅茶を」
「私もおんなじの~」
「…ミルクティー」
「ぼくはレモンティーね」
「あたしはオレンジジュースね」
「俺は緑茶、お願い」
「…ぜ、全員分ですか」
合計九人分。まあ、部員が全員居たら間違いなく全員から買ってこいとか言われるだろうし、それに比べたらましなものだ。…にしても、ほんと人数多いよね、この部活。
「じゃ、買ってきますんで」
「ん、よろしくね」
お金を受け取り、自販機へと向かう。もう慣れたものだったが、それでもため息をつきたくなる。
ほんと、どうしてこうなったんだろうか。
まあ、原因は自分にあるわけだけど……。
プロローグ。
こんな感じですがよろしくお願いします。