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ひとりぼっち(仮)の異世界放浪記  作者: 踊る兎人
第1章 とりま異世界放浪
4/6

第4話 異世界でぼっちかよぉ…

「なあナビちゃん、もう一回言って?“この世界に人間はいない”って、聞き間違いだよな?」


(聞き間違いではありません。この世界における“人種”──つまり人間は、約200年前に滅亡しております。ゆえに現在、この世界における人間は主様おひとりです。)


「……は?滅んでんの?俺、異世界で唯一の人間?まじで?マジで!?

ってことは俺、異世界で──ぼっち確定……!?」


(はい、完璧にぼっちです。)


「ちょ、マジで詰んでね!?このままモンスターに囲まれてゲームオーバーとかヤバすぎるんだけど!?てかモンスターばっかとかないよな!?異世界ってそんなデスゲーム仕様!?」


(ご安心ください。モンスターばかりではございません。ただし、今主様が話している“人間語”が通じる種族も存在しておりません。)


「いやクソゲーか!?てかそれマジで絶望じゃね!?

──えっ、これなんの罰ゲーム!?」


(これはリアルです。現実を受け止めましょう。)


「現実やだあああああ……!」


(その絶望に染まったお顔……良いですね。ゾクゾクします。)


「ナビちゃん!?ドS成分漏れてるぞ!?でもちょっと興奮してるのはなんか……否定できない自分が悔しい……!

──てか、言語の壁はナビちゃんがなんとかしてくれるんだよな?」


(はい。私は主様の発言と言語をリアルタイムで変換し、意思疎通が可能となるようサポートいたします。)


「神かよ!ありがとナビちゃん!さっきまでクソ呼ばわりしてごめん……!

それじゃあ改めて聞くけど──この世界に存在する種族と、俺がこの世界に来た理由ってやつ、教えてくれ!」



(かしこまりました。まず、この世界に存在する主要種族は以下の通りです。)


《この世界の種族一覧》

•獣人種:体の一部が獣(ケモ耳など)。犬人族・猫人族などに分類され、身体能力に優れています。

•エルフ種:高い魔力を持つ魔法使いの種族。ただしこの世界のエルフは全員──巨乳です。


「……巨乳エルフだと!?いやエルフはちっぱいであるべきだろおぉぉぉ!世界観壊れるゥゥ!」


(美学を語るのは自由ですが、事実です。)

•ドワーフ種:低身長・毛むくじゃらで鬼のような角を持つ種族。鍛治や建造物に秀でています。

•小人種:見た目は人間そっくり。耳が少し尖っていて、大人でも身長110cm前後。加工や装飾技術に優れています。


「ちっちゃカワイイ合法ロリ枠きたあああ!異世界って……夢が詰まりすぎてる……!」

•妖精種:手のひらサイズの羽根を持つ存在。古代魔法の扱いに長けており、エルフ種と共存しています。

•竜人種:体の一部に龍の鱗・翼・尻尾を持つ。身体能力・魔法ともに優れ、「龍化」という固有スキルを持ちます。ただし発動には龍種との契約が必要です。


「めっちゃ強そう!てか変身とかロマンの塊じゃん!」

•龍種:竜人種の原種。個体数は少なく、世界最強クラスの戦闘力を持つ。見た目はドラゴンそのもの。


「乗りてぇ!背中に乗って空飛びてぇぇ!!」

•天翼種:天使のような姿で、すべて女性。魔法に特化し、龍種と渡り合える戦闘力を持ちます。


「天使オンリー種族!?完全に天国じゃん!!

──ケモ耳も巨乳もロリも天使もいるとか、異世界ってすげぇ……!」

•幻獣種:神獣とも呼ばれ、神から直接の祝福を受けた存在。以下の7体のみが存在します。


 1. フェンリル

 2. ユニコーン

 3. ダルダロス

 4. ペガサス

 5. 麒麟

 6. 八咫烏

 7. マンティコア


(それぞれが対応する種族に崇拝されており、互いに争うこともほとんどありません。人前に姿を現すことも稀です。)


「へぇ~なるほどな。ところで──ダルダロスだけ聞いたことないんだけど、どんなヤツ?」


(ダルダロスは全身が岩で構成された、身長10メートルの“岩の巨人”です。)


「おぉ……地味だけど硬そう……!ありがとな。」

•魔人種:黒い丸まった角を持ち、魔物を従える種族。

•魔物種:自然界の魔力から生まれる魔力生物。基本的に敵性存在。人でも魔物でも襲いかかってくる。



「よし、だいたい把握できた。じゃあ、俺がこの世界に来た理由ってのは?」


(主様と同じように、地球の日本から来た転移者が、かつてこの世界に存在しました。

その時の転移に巻き込まれた…が正しいですね。)


「マジかよ…。てか、同じ時代にしてくれよ…せてめよぉ…。」


(ちなみになのですが、その転移者、俗に言う勇者ですね。

その方は今、魔王をしております。)


「……は?

200年前に勇者として召喚された日本人が──今は魔王……?」


(はい。そしてその魔王のもとには、もう二人の転移者が仕えています。全員、かつて人種に属していた人物です。)


「マジかよ……勇者が魔王になってるとか、なにそれ最高に厨二……!

え?もしかして──人間滅亡の裏にもその魔王が関わってる……?」


(それはまだ“情報不足”ですね。今後、接触すれば詳細が明らかになるかもしれません。)


「……なんかヤバい世界に来ちゃったかもしれねぇ……けど──

やってやろうじゃねぇか。異世界でぼっち?上等だよ!」


※次回予告

「異世界で初めての出会い!?ケモ耳?天使?それとも──最初の“敵”?」


第5話へつづく!!

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