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ひとりぼっち(仮)の異世界放浪記  作者: 踊る兎人
第1章 とりま異世界放浪
3/6

第3話 とりま落ち着け俺!?

「ちょっと待てえええええええ!?なんで“おかん”なんだよ!?しかも全裸ってどういうセンスだよ!?俺の記憶見たなら、服くらい着せとけよな!」


(男性の多くは母親を理想の女性像に投影するものです。よって主様の“お母様”のお姿を参考に生成しました。全裸なのは…男性が喜ぶからです)


「喜ばねぇよ!?ていうか俺、ロリ派だから!!ノータッチロリ!イエスタッチ合法ロリ!全裸のおかんなんてホラーでしかねぇから!!」


(うるさいよカズ!!ちょっとは静かにしなさい!)


「全裸のおかんに説教されたくねぇわ!!……ってか、ナビゲーションって俺の固有スキルだよな!?主導権は俺にあるんだよな!?いらんことできねぇように制限かけるぞコラァ!!」


(……申し訳ございません。久々に会話できたものですから、少々調子に乗りました)


 はぁ、はぁ……。

 落ち着け、俺。落ち着け斎藤和也。

 ──目の前で全裸のおかんが頭を下げてるとか、シュールすぎるだろ。ていうかこれもう夢オチでいいんじゃね?


「よし、ナビゲーション。お前には今から俺の理想の姿になってもらうからな?もちろん拒否権はねぇよなぁ?」


(かしこまりました。主様のご命令とあらば)


 再び淡い光に包まれるナビゲーション。俺は目を閉じ、自分の理想像を脳内に思い描く──。


 光が収まると、そこに現れたのは:


 身長150cmくらいの小柄なボディ。黒髪ショートカット。少しボーイッシュな顔立ちだけど、胸はでかい。服装はTシャツの上にダボダボの長袖パーカー(もちろん萌え袖)、ミニスカートという完璧仕様。


「ナビゲーション……いや、ナビちゃん……いや、ナビ様!最高っす!俺の脳内がスタンディングオベーションですわ!」


(お褒めにあずかり光栄です。では改めて、ステータスと世界の説明を始めさせていただきます)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


❪ 名 前 ❫  斎藤 和也

❪ 年 齢 ❫  26歳

❪ 種 族 ❫  異世界人〘人間〙

❪ レベル ❫  1

❪ 体 力 ❫  104

❪ 魔力量 ❫  37

❪ 攻撃力 ❫  63

❪ 防御力 ❫  42

❪ 魔法力 ❫  21

❪ 魔防力 ❫  29

❪ 俊敏力 ❫  78

❪ スキル ❫  なし

❪固有スキル❫  ナビゲーション


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ……やっぱ、何度見ても普通すぎない?どこが異世界のチートだよ!


「異世界転移=俺TUEEEEじゃねぇのかよ!?」


(その点についてですが、主様は“召喚”されたわけではありません。“迷い込んだ”のです)


「……え?」


(つまり主様は、どこにでもある玄関のドアを開けたら、うっかり異世界に迷い込んでしまった──という状態です)


「いや待て待て待て!俺、普通に帰宅しただけだぞ!?死んでねぇし!?これ完全に某猫型ロボット案件じゃねーか!」


「……ってことは、これ“帰れない系”か!?つーかマジで俺、生きてるよな!?異世界転生じゃないよな!?」


(ご安心ください。主様の肉体は無事にこの世界に転移しております。つまり、生きています。ただし──この世界には、主様のような“人間”はいません)


「……は?」


投稿遅れました


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