第1話 ここどこだよ!?
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初めまして、皆さん。
俺の名前は斎藤和也。26歳、血液型はB型。好きな食べ物は……まぁ、とりあえず“肉”だな。ちなみに彼女募集中でーす!
……え?自己紹介が合コンっぽい?
まぁそれは置いといて──
目の前に広がるのは、見渡す限りの木・木・木。
所狭しと生い茂る巨木たち、その1本1本が余裕で数十メートルはある。
完全に──ジャングルだ。
「ここどこだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
──時は数時間前に遡る。
俺は会社の同僚たちと、いつもの居酒屋で呑んでいた。
「ま、とりあえず!無事に企画も終わったってことで──カンパーイ!!」
「「「カンパーイ!!!!」」」
んぐっ……んぐっ……ぷはぁぁぁ!
くぅ〜〜〜……仕事終わりのビール、マジ最高!
たわいもない話で盛り上がり、ふと気付けば時刻は23時近く。
明日も仕事だし、そろそろお開きに。
俺は家が近いこともあり、ひとりで歩いて帰ることにした。
途中のコンビニでパンと缶コーヒーを買い、いつも通り自宅の玄関へ。
「ただいまー」
鍵を開け、ドアを開けて──
……違和感。
「あれ?電気のスイッチ……どこ?」
手を伸ばすと、指先に触れたのはゴツゴツとした……木の皮?
いやいやいやいや。ここ俺の家じゃないだろ!?
玄関を振り返る。──無い。ドアが無い!!
……暗闇に目が慣れてきた。
最初に見えたのは、右手にそびえる巨大な木。
──え?
これ、もしかして……流行りの異世界召喚??
いやいやいや、でも俺、神に会ってないぞ?
てか死んでもない!転生要素ない!?
……え、俺生きてるよな?
玄関開けたら異世界って、ど〇でもドアかよ。
とりあえずポケットを探る。
【現在の所持品】
・会社のカバン(中身:書類のみ)
・タバコ&ライター
・コンビニで買ったパンと缶コーヒー
……絶望すぎる。
だがしかし!ライターがあるやん!火が起こせるやーん!
おっと、焦ってたらエセ関西弁になってもうた。まぁそれは置いといて……
問題は、火を起こすと光に引き寄せられて、動物──いや、モンスターが寄ってくるかもしれんってこと。
ってか、本当にモンスターとかいる世界なのか? いやいやマジで武器もねぇし!
落ち着け俺。冷静になれ。
こういう時、テンプレなら──そう、「ステータス」だよ!!
「ステータスチェック!!」
………
…………
……静寂。
……え?出ないの?
いや、マジで? ステータスない系??
この空気、めっちゃ恥ずかしいんだが……
──その時だった。
どこからともなく、声が響いた。
(ステータスをオープンしますか?)
前にクレイジーゴリラで投稿していたものになります。
アカウントログインができなくなり、新しいアカウントからの投稿になります!
前回のものを修正、加筆致しました!
出来れば毎日投稿頑張りたいと思います!