招待状の送り主、そしてブティックへ?
はい、少し体調が良くないので投稿頻度が遅くなるかもです!
・・・・・・・・・・スピリッツ学園【医務室】・・・・・・・・・・
ジン「あの悪魔は人間に化けて入学時から居たわ。」
雪華「まあ、じゃなきゃ火のダンジョンの入り口前でバレてるだろうからな。」
ジン「本来なら気配や属性検査なんかの時に分かるんだけど、何故か引っかからなかったのよ。」
ジン「この招待状、この事件の直後じゃなければただの領土を持つ貴族の娘達へ恥をかかせようっていう嫌味な招待状と思われるんでしょうけど…」
ジン「この招待状の送り主が今回出てきた悪魔の子供なのよね。」
ジン「ちなみにこの事も最初から学園にある情報よ。まだこの招待状の送り主に子供が死んだとも教えていない。」
薔薇「あー、嫌な予感しかしないな。可能性は2つだ。」
薔薇「1、あの悪魔が招待状の送り主の子供に寄生した可能性。」
薔薇「これなら気配や検査でバレなかった説明もできる。」
薔薇「人間の身体だったら誤魔化しようなんてあるだろうからな。」
薔薇「2、一家全員悪魔に寄生されてる可能性だ。」
ジン「このタイミングの招待状、正直2の可能性が濃厚なのよね。」
聖羅「そんな所に行かせるのは流石に…」
カーラ「そもそもの話、パーティーまでに雪華さんの骨折が治るか…」
雪華「友達はいくらでも連れて行って良いんだよな?」
雪華「なら、いっそのこと思い切って…」
・・・・・・・・・・パーティー当日【ラミア家】・・・・・・・・・・
クリスタル「着きました、ここがラミア家です。」
???「ほ、本当に行くの?」
雪華「当たり前だろ。大丈夫、誰が見ても気づかない。」
カーラ「私達の友達の妹という事で、名前は覚えてますか?」
???「サラでしょ?何で私がこんな事を…」
そう、実は数日前…
・・・・・・・・・・ブティック・・・・・・・・・・
ジン「はぁ、何で私がこんな事を…」
雪華「実力者を連れて行きたい、だけど生徒を連れて行くのは流石に問題。」
雪華「クリス以外の大人を連れて行こうにも尻尾を出さない可能性がある。」
雪華「てなわけで学園長、あんたが変装すれば相手も油断するはずだ。」
カーラ「どれにしましょうか。ドレスならやっぱりアクアブルーですかね?」
クリスタル「貸し切りにしておりますので、ごゆっくりお選びください。」
雪華「そういえばふと思ったんだが、学園長の星の目は魔眼じゃないのか?」
ジン「違うわよ。あとカーラ、そんなヒラヒラしたのじゃなくてもう少しキッチリした服の方が良いでしょ。」
雪華「いや、そのくらい華が無いとむしろ引かれるぞ。」
カーラ「雪華さんは選ばないんですか?」
雪華「私は両親から貰った服から選ぶ。」
・・・・・・・・・・現在・・・・・・・・・・
カーラ「似合ってますよ!フラワードレス!」
ジン「それにしても雪華、あんたねぇ…」
ジン「ドレスコートって、色気はあるけど華が無さ過ぎない?」
雪華「何かこの前の悪魔騒動が起きてから諦めの気持ちが生まれてな。」
雪華「もう口調も隠すのが面倒になったから隠さん。」
雪華「将来は冒険者志望って事にすればそこまで大ごとにはならんだろ。」
クリスタル「一応薔薇様が待機してくださってますが、そもそも…いえ、まずは中に入りましょうか。」
・・・・・・・・・・ラミア家【ホール】・・・・・・・・・・
薔薇「お、おい、私も入れって何だ!普通に怒られるだろ!」
雪華「ヤンキーが怒られるとか気にするな。」
雪華「それに周りに居る人間は幻影だ。そうだろ?ラミア・ロブ…いや、魔族。」
ロブ「見事見事、まさかこの幻影魔法がバレるとは思わなかったよ。」
雪華「元々予想はしてたんだ。もし敵の狙いが私達なんだとしたら、家の人間の魂を全て喰らって力を付けるんじゃないかってな。」
雪華「何が目的だ。話さないならすぐに死ぬことになるぞ?」
ロブ「まあまあ、私も君達に話があるんだ。」
レギィ「改めて自己紹介をしよう。私は悪魔のレギィ、単刀直入に言うが、私達の仲間にならないか?」
雪華「まともな理由だったら考えてやるが、もしくだらない理由だったらそれは私達を舐めてるって事で良いよな?」
レギィ「実は今、私達魔族は対立状態にあってねぇ。」
レギィ「元々は勇者に倒された魔王様を蘇らせるという目的で皆動いていたのだが、最近になって新たな勢力が現れたんだよ。」
レギィ「魔王様を復活させるのではなく、今居る魔族から新たな魔王を選ぼうという不届き者がな。」
薔薇「初耳だな。それで?それが私達を仲間に誘う理由か?」
雪華「遺言として聞くが、お前の仲間の魔族が私達の友達を殺しかけたんだよ。」
雪華「その理由は?ただの食事なのか?」
レギィ「魔王様復活には多くの魂が必要、そして魂の質も重要だ。」
レギィ「私が奴にスピリッツ学園で最も濃い魂を持って来いと言ったんだが…」
雪華「裏切られたみたいだな。奴は自分で食べようとしていた。」
レギィ「恐らくは自分が魔王になろうと思ってたんだろうな。」
レギィ「さて、話は終わりだ。答えを聞こうか?」
ジン「あなたがここから逃げれるかどうかは、私の正体に気づいてるかにかかってるとだけ教えてあげるわ。」
レギィ「正体?」
ジン「気づいてなかったのね。なら既にあなたは負けているわ。」
ジン「発動、フラワーフィールド。」
良いところで終わりましたねー、次回いよいよジン学園長の実力が…?




