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それぞれの強さ、そして招待状。

今回は前回起きたごたごたの説明会です!

・・・・・・・・・・スピリッツ学園【医務室】・・・・・・・・・・


雪華「クリスー、今誰が居る?」


クリスタル「聖羅先生、レン先生、あの時悪魔退治に奮闘した生徒の皆様、そして起きてる間に雪華様がお会いするのは初めてですね。」


クリスタル「スピリッツ学園専属のお医者様です。保険全般の授業も請け負ってるそうです。」


シアニカ「私はシアニカ、ここから西の更に西、インミンという国から来ました。よろしくね雪華ちゃん。」


褐色の肌に白の髪か、確かにここに来てから褐色は初めて見るな。


雪華「身体が動かないな。」


シアニカ「はい、雪華ちゃんとニャンルちゃんは手が骨折してたので固定を、骨折に回復魔法はオススメできません。」


シアニカ「回復魔法を使うと折れやすくなってしまうので、自然治癒の方が良いんです。」


シアニカ「ある程度治れば回復魔法で完全にくっ付けます。」


雪華「おーい、薔薇ー、何でニャンルが蘇生したのか教えろー。」


薔薇「あいつは悪魔に心臓を取られた。悪魔は生きた心臓を喰らう。」


薔薇「要は悪魔は心臓を食う時に魔法で見えない血管を繋げて心臓を動かし続けるんだ。」


薔薇「だからその瞬間だけは蘇生の可能性が生まれる。」


薔薇「ちなみに蘇生魔法に時間がかかるのは蘇生対象の血を調べるからだ。」


薔薇「だから蘇生魔法は実質対象専用の魔法、今回の場合は『ニャンルの蘇生』になるわけだ。」


薔薇「そして私からも聞きたい、ラミーお前は何をしたんだ。」


薔薇「あの時、確かにニャンルの心臓は破裂したはずだ。」


ラミー「えーっとですね、生き物の魂って全部心臓にあるんですよ。」


ラミー「心臓が再生できないのは心臓が壊れちゃった瞬間、魂があの世に行ってしまうからなんです。」


ラミー「その魂を私の闇魔法で無理矢理掴んで心臓を再生魔法で再生させました。」


ラミー「ただこれには欠点があって、後遺症が残る可能性があるんですけど…」


ニャンル「今のところ何も、普通に動けますよ!」


ラミー「なら良かったです。心臓の再生が上手く行きました。」


雪華「そういえばルナだったか?お前のスキルって…」


ムラマサ「この子のスキルは対象の魔法進化です。」


ムラマサ「技量があれば魔力を消費せずに対象の魔法を進化させられます。」


ムラマサ「私としては何故カーラさんが光属性の魔法を使えたのかを聞きたいのですが…」


聖羅「まだ寝てるわね。じゃあ私から…あ、でも広めちゃ駄目よ?」


サン「分かってるよ。たまに本当にヤバいスキルとかあるからね。」


聖羅「カーラのスキルは『恐れられた魔法』。」


聖羅「名前の通り危険視されている魔法の詳細を知ることができるわ。」


マギナ「爆発の魔法などもその1つですね。」


マギナ「禁忌とされている魔法も詳細は知ることができます。」


雪華「でも光属性の魔法って恐れられるものか?」


聖羅「光属性の魔法は教会が独占している。」


聖羅「その教会って結構恐れられてるんだよね。」


ニャンル「カーラちゃん、結構無理しちゃったのかな…」


ムラマサ「光属性の魔法は精神的に来るものがあると聞きます。」


雪華「待った、薔薇って聖職者とは聞くが、光属性って使えるのか?」


薔薇「私の魔法は独学だ。教会には入っていない。」


薔薇「光の魔法は天啓によって女神様から教えてもらった。」


薔薇「それでだ、今聞くことじゃないんだろうがお前の猫被りが素じゃないって言われるのは心外って、どういう意味だ?」


雪華「そうだな、せっかくだから言っておくか。」


雪華「私は別に、皆の前で嘘の表情を作ってるつもりは無い。」


雪華「嬉しい時は笑って、悲しい時は泣いて、怒りたい時は怒って、皆の前で話しやすいようにあんな喋り方をしてるだけで、私は素を出してるつもりだ。」


雪華「だから皆、無理なんてしてないから安心しろ。」


雪華「あ、てか思い出した!退学うんぬんの話はどうなったんだ!」


ジン「流石に今回は無しよ。」


ニャンル「あ、学園長!」


ジン「今回の事で色々あってね、本来2年生の時に開示する属性検査の結果を1年生にも開示する事にしたわ。」


カーラ「既に属性検査はしてたんですね。」


ジン「ええ、安全の為にね。あと雪華にカーラ、貴女達にパーティーの招待状が来たわ。」


雪華「パーティー?」


ジン「ええ、貴族からね。本来なら卒業のタイミングでそういう招待上は届くんだけど、あまり良い狙いがあるとは思えないのよね。」


ジン「両親の名前が書かれていないって事は貴女達に親は連れてくるなって言ってるのよ。」


カーラ「両親の名前が書かれていないのに一緒に行ってしまうとあまりよくは見られませんからね。」


ジン「ただ友達は連れて来て良いと言ってるわ。」


ジン「この招待状、このタイミング、領土を持ってる貴族から来たわけじゃないけど嫌な予感がするのよ。」


ジン「ここに居る人間には話しておくわ。今回の悪魔、その侵入経路を…」

はい、まあそりゃあんな魔族がそう簡単に入れるわけがないですよねー。

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― 新着の感想 ―
確かに、先生が見てる最中で悪魔が容易に侵入出来るものでも無いな…………、それに、なんでニャルンを狙ったのかも分からない
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