先生の実力と反乱分子…?
やっぱり先生は強キャラ?それとも意外と弱かったり…?
聖羅「さあ今から楽しい身体能力の測定よー!」
ニャンル「わーい!」
ニャンルだけ喜んでいるな。
???「はい先生、何故魔法の実技の授業をしてもらえないのでしょうか。」
???「他のクラスは属性魔法の授業をする予定だと聞きました。」
聖羅「どこから聞いたのやら、確かにほとんどのクラスがその予定ね。」
聖羅「でも、私は私なりのやり方でやるから、納得がいかないなら自習でも良いけど?」
???「なら我々は我々のやり方でいかせてもらいます。」
3人か、偉そうにしてる奴の身体…えらく痣だらけだが、隠さないって事は虐待ではないのか?
それにあの目…私が厨二を拗らせていたら絶対にそそられたであろう魔法陣っぽいのが刻まれたあの眼…
聖羅「どうぞご勝手に~」
雪華「…良いんですか?」
聖羅「大丈夫大丈夫、これでも先生よ?抜き打ちテストの前にちゃんと対策はするわ。」
聖羅「それじゃあ改めて、項目としてはスピード、パワー、ブロック、スタミナ、最後にマジックパワー。」
聖羅「あ、それをする前に、私の実力を見せなきゃね。」
ニャンル「なら雪華ちゃんと模擬戦をしてみてほしいです!」
雪華「ちょっとニャンルさん!?な、何を言ってるの!!」
聖羅「お、良いわねーそれ!初期の成績的にも雪華ちゃんはこのクラスで1、2を争う実力者だし、お願いしちゃおうかしら。」
ク、クソ、どうせ戦うなら…!
雪華「ぶ、武器を使ってもよろしいでしょうか?」
聖羅「良いよ、確かガントレットだったわね。」
聖羅「せっかくだから魔力を探知する要領で連絡を送ってみたら?」
あー、何かあったなそんな魔法…てか、魔力を探知できること前提か。
・・・・・・・・・・クリスタルの部屋・・・・・・・・・・
雪華(クリス、聞こえるか?)
クリスタル(魔力による連絡を習得したんですね。)
雪華(ああ、急ですまないんだがニャンルの提案で先生と模擬戦をする事になったからガントレットを持ってきてくれ。)
クリスタル(変な事になってますね。畏まりました。)
・・・・・・・・・・訓練場・・・・・・・・・・
クリスタル「お持ちいたしました雪華様。」
雪華「ありがとうクリスさん、いつでも大丈夫です。」
そういえば学園に来てからガントレットを装備する事は無かったな。
このガントレット、どういう仕組みか知らないが私の体格に合わせて大きくなっていっている。
聖羅「雪華のスキルはトリックパワーインパクト、拳があったった対象の好きな所に衝撃を伝えられる技ね。」
聖羅「私は回避に専念するから、好きに殴りに来て良いわよ。」
狙うはみぞおち、顎、一撃を当てる事に集中だな!
雪華「いきます。ふぅ…はっ!」
聖羅(低身長、下を見ながらのローキックと。狙いは膝…いや、罠ねこれ。)
ローキックで自分の視線を下に持って行ってあえて死角を作ってからの…顎!
聖羅「くるくるくるーハイ着地!」
クリスタル(雪華様のアッパーを後ろ回転回避、聖羅様は完全に遊ぶ気ですね。)
うーん、まあ身体能力の差は明らかだな。ただあの『発言』…狙うべきは…!
聖羅「結構えぐい所を狙ってくるわね。」
雪華「次で終わりにさせてもらいます。はああああ!」
聖羅「突撃?また罠?そんな単純な攻撃…ん?」
聖羅(何だ?何で私の身体が浮いて…いや、今はとりあえず!)
聖羅「緊急魔法回避ぃぃぃ!!」
風魔法で浮いて回避か。だがこの方法で狙い続けていれば必ず…
・・・・・・・・・・10分後・・・・・・・・・・
聖羅「はい、そこまで!」
聖羅「終わり終わり、よく体力続くわね。」
雪華「はぁ…はぁ…当たると…思ったのに…」
聖羅「いやいや、1回でも私に魔法を使わせただけ凄いわよ。」
そう、1回…1回だけだ。最初に仕掛けた1回だけ魔法で回避して、残りは全て素の身体能力で避けやがった。
聖羅「私を浮かせた技、あれは雪華ちゃんのスキルよね?」
雪華「はい、地面にスキルを発動、先生の足元を狙って浮かせました。」
聖羅「うん、お見事!でも1度見たらタイミングで避けれちゃうから、使い方が大事になるわね。」
雪華「頻繁に使う技ではない事は自分でも分かっています。」
聖羅「ならよし、それじゃあ雪華ちゃんには休憩してもらって、他の皆は測定やるわよー!」
やっぱり素の身体能力は必須か…が、今はそれよりニャンルの頭をぐりぐり…
ニャンル「雪華ちゃんやっぱり強いね!カッコいい!」
うっ…キラキラとした目に負けるな私!1回ガツンと…
雪華「ありがとうニャンルさん、ほらナデナデ。」
ニャンル「にゃふぅぅ…」
クリスタル(あ、ニャンル様の可愛さに負けた。)
流石の流石にまだ先生には勝てませんでしたねー。そして、スキルの課題も見せてきたー!