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飛び級試験

飛び級となったら試験も厳しいのか…?実際の世界の飛び級も難しそうなイメージ!!

ジン「それでは飛び級試験のルールを説明するわ。」


付いて来いと言われて来たが、まさか学園の敷地内に通されるとは…

周りには私より年上の学生が多く居る。飛び級試験を受ける学生の実力確認が目的だろうな。


ジン「ルールは簡単よ。まずは実技、80m先にある的にどんな魔法でも良い、中央に当てるの。」


80mか…何となく察した。飛び級試験では恐らく通常の試験よりも難しい試験内容が用意されているんだろう。


普通の子供なら80mどころか20m先の的に当てる事だって難しい。

水を圧縮すれば長さは出るか。ただ当てるのは難しいぞこれ…


雪華「ん?待てよ?要はどんな角度だろうが当てれば良いんだよな?」


ジン(気づいたみたいね、簡単な攻略法に。)


ジン「そうね、当たれば良いわ。」


雪華「つまりだ。わざわざ空中から狙う必要は無い!」


水魔法を蛇のように地面を走らせ…貫く!


ジン(この試験をする者の多くは魔法は浮くものだと考え、浮いた状態で魔法を飛ばそうとする。)


ジン(しかし空中での魔法の制御は難しく、ほとんどの者たちが外す。)


ジン(だからこそ簡単な当て方は、地面を使うこと。)


ジン(地面を走らせれば魔力を制御し空中に浮かし続ける事も、中央を感覚で狙う必要も無い。)


ジン「だけど、あの威力は何なの?」


雪華「私も驚いている。昨日まではこれほど魔力を制御できなかったんだが…」


ジン「私ほどではないけど、かなりの魔力と制御力を持ってるのね。」


ジン(私も負けていられない。いつかこの身に宿る魔力を使いこなせる魔法使いになる。)


ジン「最後は筆記だ。筆記は不正が無いよう今ここでやってもらう。」


雪華「準備をさせない。本当に一握りの人達しか受からせるつもりないんだね。」


ジン「飛び級という事例はそれだけ危険なの。ここに居るほとんどの人間がライバルになるのよ?」


ジン「貴女なら合格するでしょうけど、決して油断なんてしたら駄目よ。」


・・・・・・・・・・ウィリー家・・・・・・・・・・


雪華「ただいまっと、合格したな。」


シアン「ああ、まさかその場で採点して合否を伝えるとは思わなかったが…」


ティアラ「1週間後に寮に移ってほしいとは言われたけど、何かやり残した事はある?」


雪華「やり残した事というより、学園で喧嘩を売られた時のスタンスを聞いておきたいんだが…」


シアン「口喧嘩には乗るな。基本は流すか無視だ。」


ティアラ「ただし、暴力を振るわれそうになったら全力で抵抗して良いよ。」


レイン「自分の悪口の場合は言い返して良いんだからね!!」


雪華「分かった。それともう1つ、確認したい事が…」


雪華「私のスキル、正確に言えばスキルの名前はどういう扱いになってるんだ?」


ティアラ「流石にスキル名は誤魔化したけど、知ってる子達は多いと思う。」


ティアラ「とりあえずトリックパワーインパクトってスキル名って事にはなってる。」


確かに、攻撃箇所を選択できると考えるとトリックって言葉はあってるな。


・・・・・・・・・・1週間後・・・・・・・・・・


雪華「送り出しは豪華だったな。」


クリスタル「ええ、流石にあそこまで派手にやるほどの事ではないのですがね。」


雪華「馬車、初めて乗ったが普段見るのより豪華な装飾だ。」


クリスタル「馬車の装飾は下に見られないようにという配慮もあるのでしょうね。」


クリスタル「そうこう言ってる内に着きましたお嬢様…いえ、今日からは立派な大人を目指す場所で生活するのですから、雪華様と呼ばせてもらいます。」


雪華「分かった。私も言葉遣いには気をつけないとな。」


前見た時よりも校舎は大きくなってるな。そして石像が1つ増えている。現学園長の石像か。

そして、周りの目線が鋭い。警戒人物として見られてるようだな。前から猫耳の少女が走って…


猫耳の少女が走って…?


???「はぁ…はぁ…雪華様ですよね!?」


雪華「え、ええ、貴女は…?」


???「わ、私…雪華様とお友達になりたいんです!!」


…この世界初の友達、学園に入って数秒。

ま、まさかの猫耳少女乱入!?波乱の展開になりそう…

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