街道歩き…?
今回は散策回!地味に仙風の性格が好き!!
街…5年もこの家に居て一度も行った事がない。
家から出た事はあるが、運動ならこの家の庭で事足りるんだ。
クリスタル「分かってるとは思いますが、お嬢様は貴族の子供です。」
そう、貴族の娘というだけで気軽に外を出歩ける身分ではなくなる。
女学園に入れるという風習があるこの国では女の場合だとより厳しくなるんだろう。
クリスタル「ですからお嬢様自身も十二分に注意を…」
仙風「そう心配するな!お主もじゃが、今日は私も居るんじゃ!」
そう、今回仙風は私の武器を作り来たのともう1つ、観光も目的の1つだったらしい。
観光と言えば、この世界には娯楽が少ないけど、母上は作ろうと思わなかったんだろうか。
クリスタル「裏口から出ますよ。人通りの少ない場所から徐々に人通りの多い場所に出るので、気づかれずに向かえます。」
雪華「どこか行きたい所でもあるのか?」
仙風「3カ所あってのう。この国は水魔法を使う者が多いからか、水で動く魔道具があるらしいから1つはそれを…」
仙風「それに付随してかは知らぬが、パンが美味しいと聞いたから適当なパン屋にでも…」
仙風「最後は主にとっても大事な場所、女学園じゃ。」
雪華「女学園、そういえば何歳から入るんだ?」
仙風「13歳から入るんじゃなかったかのう。」
仙風「そこから3年かけて卒業するらしいぞ?」
クリスタル「話し込んでないで、早く済ませますよ!」
ちなみに父上と母上は私も一緒に町へ行くことをあっさりと了承してくれた。
恐らく私の強さあっての承諾なんだろうが…
・・・・・・・・・・道具屋・・・・・・・・・・
仙風「おお、何じゃこれは!」
クリスタル「それは水を一定温度まで上げる魔道具です。」
つまりポットと、そういえば魔法で出した水って使えるのか?
雪華「なあクリス、魔法で出した水って使えるのか?」
クリスタル「使えますよ、むしろ魔法で出した水の方が綺麗で美味しいです。」
仙風「しかしこの国では無と水以外の属性はあまり使われんというのだから驚きよなぁ。」
仙風「雪華よ、友人として1つアドバイスをやろう。」
仙風「あまり魔法を理屈で考えるな。魔法は自由であるべきものじゃ。」
魔法は自由…確かに、最新の漫画とかを読んでいて思ったのがファンタジーに理屈が付き始めたこと。
仙風「もちろん魔法に理屈はある。じゃがそれが全てだと思うな。」
仙風「店主、これを買おう…例えばこの水の温度を上げる魔道具じゃが、こうして風魔法で作った風を入れると…」
仙風「温風が出る。地味な事じゃがこれも既存を疑うことになる。」
雪華「なるほどなるほど…1つ言って良いか?」
雪華「外に出る時は自分の国の護衛を付けるという既存のルールは疑わない方が良いと思うぞ。」
クリスタル「本当に何で仙風様が連れてきた護衛を待機させちゃったんですか…」
仙風「あやつら私が何かやろうとするとすぐに注意するんじゃ仕方なかろう!!」
・・・・・・・・・・パン屋・・・・・・・・・・
仙風「美味いのう美味いのう!私の国のパンも美味いがここの方がふっくら感があるのう!!」
確かに美味しい…が、種類が少ない。あんパン、クリームパン、コッペパン、フランスパン、食パン、
魚系のパンとサンドイッチが置いてないな。
食パンが置いてあるならサンドイッチくらい作れると思うんだが…
雪華「なあクリス、母上が作るパンにサンドイッチがあっただろ。」
クリスタル「サンドイッチはティアラ様が考えたのですが、ティアラ様が納得してないようで未だにビジネス…という段階に行けないのです。」
クリスタル「どうやらフルーツを挟んだサンドイッチを最後に完成させたいらしいのですが…」
フルーツサンドか、確かにパッと見た感じフルーツがあまり売ってない。
気候や流通の問題があるんだろうな。
仙風「サンドイッチは前に振舞われたのう。手軽に食べれるが長期の携帯食には向いていない。」
仙風「じゃからテーブルゲームをやりながら食べれる、土産のパンとしての完成を目指していると言っていたのう。」
土産って事は高いんだろうな。小麦が高いのか牛乳が高いのか、水以外の全てが高いのか…
雪華「…だけど、客層を見た感じ飛び抜けた高級品というわけではなさそうだな。」
クリスタル「そうですね、もうすぐ硬貨の勉強も取り入れようと思ってるのですが、そこまで高くは無いです。」
クリスタル「貯金を削って食べる贅沢品という物ですね。」
なるほど、なら中抜きは無さそうだ。要は物流を何とかしてしまえば…
中途半端な所ですけど今回はここまで!次回はいよいよ女学園に…?




