第97話 襲来と新罠
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ムコウ村に辿り着いて、初めての朝。
夜は見張っていたけど、飛んでくるモンスターはいなかった。
則子さんが仕掛けた罠には数体かかっていたけど。
「則子さん、夜中のうちにモンスターが数体罠かかったから設置しなおしていて」
とりあえず罠の再設置は必要だ。
アンリちゃんも頑張ってくれてるし、このまま無事に明日の馬車を迎えられるだろう。
「ていへんだぁ〜」
村人が慌てて走ってきた。
「どうしたんですか?」
なにがあったんだろう?
「見張りからの連絡で、空から悪魔がこっちにくるど」
悪魔……、魔王軍か!!
って、見張りいたのか!!
私が起きてた意味は?
「女神様、そんな事よりどうしたら良いんでしょう?」
あっ、そうだった。
冷静に……。
昨日は頼りになったミリンはまだ寝てるみたいだし、私が考えないと。
でも、飛んでるとなると罠は使えないし、アンリちゃんの魔法も弱すぎて効かない。
アンリちゃんの魔法は則子さんと組み合わせれば強いんだけど……。
(ん〜、なんかないかな?)
考えているが、なかなかいいアイデアが浮かばない。
「けけけ、お前達が配管の魔物を倒してくれたのか? お礼に来たぜ」
考えているうちに来てしまった。
見た目から察するにガーゴイルぽい。
「……女神様、怖いけど戦います」
則子さんが剣を構えた。
いやいや嬉しいけど、則子さんの運動神経じゃスキルは使いこなせないし、無理だよ〜。
でも、空じゃ罠も通用しないし……。
頑張って貰うしかないか。
だけど、ここは魔王城じゃない。
私のヒールも使えない場所だ。
見てる事しか出来ないなんて……。
正直悔しい。
「一瞬で終わらせてやるぜ!!」
ガーゴイルが空から突撃してきた。
「……雷盾……」
アンリちゃんが魔法を唱えると、ガーゴイルと則子さんの中心付近に雷の盾のような物が現れた。
「こんなもの効くか〜」
ガーゴイルが言う通り弱々しい盾だ。
正直、私も効くとは思えない。
「えい!!」
則子さんがガーゴイル目掛けて剣を投げた。
そして、剣は雷の盾に当たった瞬間、そこの空間に穴が空いた。
ガーゴイルは勢いよくその穴に入っていった。
バチバチバチバチ!!
「ぐわぁぁぁぁぁぁ」
激しい雷が空に巻き起こっている。
そして、暫くして穴ごと消えてしまった。
もちろん、ガーゴイルの姿もない。
「これって……」
「占い通りね。補助魔法に当たった瞬間に落とし穴の効果が発動したのよ!!」
占い通って……、いつ占いしたんだ。
てか、いつからそこにいた!!
でも、これで空中のモンスターとも戦える。
陸は落とし穴、空も落とし穴って確実に剣聖の姿じゃないけど、これなら戦える。
則子さんは腰を抜かしたみたいで動けないでいるから、スキルの話しやこれからの話しは、落ち着いてからしようかな?
とりあえず、エネルギーモンスターでも飲んで、私も小休憩だ。
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