第95話 いざ王都へ?
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疲れていたのか、ぐっすりと寝てしまい、気が付いたら夜中だった。
(かなり精神力使ってるからかな〜、でも則子さんのフォローをしっかりしないといけないし……、これは久しぶりにあれの出番かな?)
私は冷蔵庫のあるキッチンに向かった。
まぁ、料理が出来る人がいない為、あるだけキッチンになっているのだけど。
普段は取り寄せ料理ばかりで特に困ってないから。
「あったあった」
私は冷蔵庫の中にある一本の飲み物を取り出した。
[エネルギーモンスター]
ブラック企業時代に愛用していた飲み物だ。
もしもの時に備えて取り寄せしておいて良かった。
「久しぶりだけど、効くわ〜」
久しぶり飲んだエネルギーモンスターは最高だった。
これでこの後の仕事も頑張れそうだ。
仕事と言っても、則子さんのサポートなんだけど……。
さっそく大鏡の部屋に行き、鏡に則子さんを映し出した。
映し出されたのは、何処かの草原でオロオロしている則子さんとアンリちゃんだった。
(どういう状態? 王都に行ったんじゃないの?)
「えっと、則子さん?」
私は声をかけてみた。
「あっ、女神様〜、助けてくださ〜い」
いきなり泣きつかれてしまった。
いったいなにが?
「どうしたの?」
「王都まで馬車じゃなくて、この世界の観光も兼ねて歩いて行こうと思ったら、道に迷いました〜」
……いやいや、土地勘ないんだからそこは馬車に乗ろうよ。
魔王倒した後にゆっくり観光すればいいでしょ。
いろいろツッコミたいけど我慢。
しかし周りは草原が広がっているのだけなので目印がない。
「……これは私にはどうにも……あっ、則子さん後ろ見て!!」
則子さんの後ろの方から何かが近付いてきている。
馬車とかだったら良いんだけど……。
「って、なんか違うものだ!! あれはモンスター?」
「あっ、あれは……ガーゴタートル……で……す……」
ガーゴタートル?
なんだろう?
強いモンスターなのかな?
「則子さん、罠を!!」
「はい!!」
「駄目です!!」
いきなりアンリちゃんが叫んだ。
「あっ……、ガーゴタートルは……人を乗せて……走って……くれます……。人里付近で……見かける……モンスターです……。」
人を乗せて走る?
しかも人里付近に出るなら、今から人里に向かうと言う事かも。
「則子さん、アンリちゃんと一緒に乗って!!」
「え!! 無理です、怖いです!!」
そういう則子さんをよそに、アンリちゃんはもう乗っていた。
「大丈夫です……、怖くありません……」
流石現地人、慣れている。
則子さんも恐る恐る乗った。
そして、ガーゴタートルはさっきよりも早く走り出した。
とりあえず、迷子からは脱出出来るだろう。
でも、行き先は気になるから見とかないと。
いつ町に着くのか怖いけど、見守る事にした。
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