第94話 息抜き
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雷狼を倒した則子さん達はやっと王都に向かう事を承諾してくれた。
雷狼はかなり危険なモンスターだったらしく、二人で討伐したと言うのは凄い事みたいだった。
「ふぅ〜、とりあえず一休みかな」
通信を切って背伸びをしてみた。
「流石に疲れた〜」
則子さん達の事を気にしながら見ていないといけないので、神経を使うのだ。
(よし、部屋で昼寝でもしてのんびり過ごそうかな?)
則子さん達は王都に向かうけど、その道中とかは馬車で行くはずだし、そこまで心配はいらないはず。
「ノゾミ〜、助けて〜」
いきなりミリンが部屋に飛び込んできた。
「えっ? なに?」
緊急事態だろうか?
でも、ミリンの事だからそれはないかな……。
「ババアに呼び出しをされた〜」
ババア?
ああ、エリア様か。
いない事をいいことに言いたい放題……。
「なにかした?」
「なにもしてない!! ただ、お菓子食べて、ジュース飲んでテレビ見てるだけ!!」
偉そうに言わない!!
「……仕事は?」
「そんなのはノゾミに引き継ぎしたんだからしなくて良いの!!」
はっ?
私に引き継いだから?
確かに引き継ぎはされましたよ。
でも、本意じゃないし、ミリンは女神補佐でしょ!!
私のサポートが仕事じゃないの?
まぁ、私も諦めてるから同罪かもしれないけど……。
よし、決めた。
「エリア様にこってり怒られてきて!!」
笑顔で見送ろうと、決めたのだ。
「あっ、ここにいましたね!! ミリン様行きますよ!!」
シロがミリンを探していたらしい。
そのままシロがミリンを連行して連れて行ってしまった。
「さらばミリン、次会う時にはまともになっていてくれ……」
なんて無理な話かな?
さて、お昼寝しよう。
私は自室に戻りベットに横たわった。
「……って、ナナさん!!」
自分のベットにはすでに先客がいた。
「私はぁ〜、気にしないからぁ〜、寝ていいよぉ〜」
「私が気にします!! 寝るなら自分のベットで寝てください!!」
「でもぉ〜」
「でもも、だからでも、なにでもない!!」
私はナナさんを睨みつけた。
「そんなぁ〜、怖い顔しないでぇ〜」
ナナさんは渋々部屋を後にしてくれた。
「なんかさっきより疲れた気がする……」
あの二人の相手は則子さんより大変かもしれない。
「ちょっ、ナナさん!! あっちいって〜」
遠くからレモンの声が響き渡った。
ナナさんはレモンを標的にしたのか。
うん、私に被害がないなら良しだ。
私は再びベットに横たわり眠りについてしまった……。
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