第93話 雷狼
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雷狼はこの前まで採取クエストをしていた森の奥にある荒野に出没するらしい。
アンリちゃんとパーティーを組んだ則子さんが二人で荒野に向かっていく。
「あっ、則子さん、アンリちゃんの得意な攻撃ってなにか分かる?」
「えっ? あっ、聞いてませんでした」
おいおい。
パーティー組むなら相手の得意武器とか聞くだろ?
「アンリちゃん、アンリちゃんはどうやって戦うの?」
ストレートに聞いてるな〜。
まぁ、良いんだけど。
「……あの……補助……魔法を……」
「なるほど、女神様、アンリちゃんは補助魔法で戦うみたいです」
補助魔法?
それって戦えないんじゃ……。
「則子さん、アンリちゃんに頼んでその魔法をかけてもらっても?」
さっそく頼んでみているようだ。
アンリちゃんは快くオッケーを出したようだ。
「……魔法強化(火)……」
魔法強化か……。
ガサガサ!!
ちょうど良い、タイミングでモンスターが出てきた。
則子さんは罠を仕掛けたようだ。
とりあえず成り行きを見守ろう。
いつもの様に落とし穴に落ちて行くモンスター。
「則子さん、確認を」
則子さんが落とし穴を見る所が鏡に映し出される。
そこには、穴の奥でモンスターが焼かれていた。
どうやら、落とし穴の底に火属性魔法がついて、モンスターが焼けたようだ。
これは思ったより使えるかも……。
「則子さん、他の属性の補助魔法も使えるか聞いて」
則子さんの質問の答えは使えるだった。
どうやら、火、雷、水、風の補助魔法が使えるようだ。
他にも則子さん自信を強化する魔法も使えるようだ。
組み合わせによっては強力な力になりそうだ。
二人の力は分かった。
次はいよいよ雷狼だ。
時間はかかったが雷狼のいる荒野までたどり着いた。
「ここの何処かに雷狼がいるのです?」
「そのはずだけど」
鏡にもそれらしい姿いない。
「いるわよ!!」
「うぁ!! びっくりした!!」
突然後ろから声をかけられてびっくりした。
その声の主はレモンだった。
「なんで分かるのよ」
「占いの結果」
えっ、まさかあのレモンが私の為に占ってくれたの。
「たまたま寝てたらお告げがあったから教えただけだよ。だからお菓子ちょうだい」
私の気持ちを返せ!!
しかも夢のお告げかよ!!
「ぐるぅぅぅ」
「来たみたいよ」
本当にいた。
恐るべし占い女神……。
「則子さん、アンリちゃんと力を合わせて勝って」
「……魔法強化(水)……身体強化……」
「きゃぁぁ、こないで〜!!」
則子さんが剣を振り回していると、則子さんの前方に落とし穴らしき物がいくつも出来ている。
身体強化しているから、出来る事がパワーアップしたのかな?
「がぅ!!!!」
雷狼が突進したと思った瞬間に落とし穴に消えてしまった。
バチバチバチバチ!!
落とし穴の中から激しい雷が飛び出てきた。
いったいなにが?
暫くして雷がなりやんだ。
則子さんは恐る恐る確認していく。
そこには、真っ黒になった雷狼が横たわっていた。
帯電していた雷狼は則子さんの作った落とし穴に落ちて、さらにアンリちゃんの魔法強力(水)で落とし穴の中は水浸しになっていたのだろう。
水は電気をよく通すので、それで感電して黒焦げになったのだろう。
使いたい次第では恐ろしいけど、やっぱり剣聖のする事じゃない。
でも、これで自信はついたかな?
則子さん達は討伐した証拠を持ってギルドに戻っていった。
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