第92話 パーティー探し
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「則子さん、則子さんは罠だけ仕掛けて隠れていれば良いんだから大丈夫。それに、このクエストをクリア出来れば自信つくでしょ?」
少し強引だろうか?
「でも……、女神様は声だけだし、こんな怖いモンスターがいる所に一人でいけって、無理です!!」
うっ……。
痛いところをつかれた。
返す言葉もない。
ポンポン!!
ミリンに肩を叩かれた。
「諦めるなノゾミ!! ノゾミの両肩には世界の命運がかかっているのだから!!」
…………。
「……本音は?」
これが本心ではない事はすぐに分かった。
「……言い直すわ。コホン!! 諦めるなノゾミ!! ノゾミの両肩には私の豪華なお菓子の命運がかかっているのだから」
うん、それでこそミリンだ。
「分かった。やれるだけやってみるから」
気を取り直して。
「則子さん。なら誰かパーティーを組んでくれる人探さない?」
女神図鑑にはこれと言って強い人はのってなかった。
強い人がいる世界ではないみたいだけど、一人よりは言いだろう?
「パーティー? えっと、仲間の事でしょうか?」
「そう、仲間」
「……分かりました。やってみます……」
それから、則子さんの仲間探しが始まった。
しかし、なかなかパーティーを組んでくれる人はいなかった。
まぁ、魔王を倒す為に一緒にパーティー組んでもらえませんか、なんて言われたら誰も組みたくはないよね。
でも、嘘を言うわけにはいかないし……。
「はぁ、きっと今日も駄目だよね……、違う路線も考えないと……」
パーティー探しが難航して一週間になる。
「則子さん、聴こえますか?」
「あっ、女神様、やりました!!」
えっ?
なにが?
「仲間ですよ!! 私と魔王を一緒に倒してくれる仲間です」
嘘!!
仲間出来たの?
「本当!! どんな人?」
「あっ、紹介しますアンリちゃんです」
アンリちゃんって言うくらいだから女の子か。
でも、その子には私の声は聞こえないから話しは出来ないな。
「あっ、アンリちゃん!! 今、女神様と話してるの、自己紹介してみて」
「あっ……えっと……アン……リ……です、宜しく……お願い……し……ます……」
声ちっちゃ!!
って、仲間の人は人見知りの気弱タイプですか?
類は友を呼ぶって言うけど、ここで発揮しなくても……。
「あっ、則子さん、私の声はアンリちゃんには聞こえないからフォローをしてね」
「分かりました。アンリちゃん、女神様が宜しくって言ってるよ」
「……はい」
アンリちゃんは笑顔で答えてくれた。
笑顔が可愛い。
うん、もう気弱コンビで世界を救ってください。
「とりあえず仲間も出来たので、雷狼討伐行ってみようか!!」
「はっはい!!」
いよいよ、自信をつけさせるクエスト開始だ!!
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