第91話 剣聖罠師・則子
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罠が使えると分かった私達はいけそうなクエストを受けまくった。
何をするにもお金が必要だからだ。
幸い、今いる町は辺境の町らしいので、魔王軍の影響をほとんど受けてないから、練習にはもってこいだった。
「ここ一ヶ月間、クエスト受けまくったけど、則子さんのレベルって今いくつ?」
「えっとですね」
ギルドカードを確認しているようだ。
「みてください、十一ですよ!!」
一ヶ月あれだけクエストをこなして、モンスターを倒してきたけど、まだ十一か……。
剣聖だからゲームで言う所の経験値が大量にいますよってタイプなのだろうか?
(えっと晩成型だっけ?)
でも、そろそろ王都に行ってもらわないとだし……。
「則子さん、そろそろ王都に向かって欲しいんだけど……」
「王都? 無理無理無理無理無理ですよ〜!! 王都は魔王軍と戦ってるじゃないですか!! まぁ、戦うならいつかはいかないとですけど、まだ早すぎます!!」
あ〜、出ました、弱気則子モード。
確かに今まで受けてきたクエストは雑魚モンスターの討伐、お使いクエストみたいな物ばかりだったからな〜。
よし、ここで自信をつけさせる為に、中級クエストを受けてもらうおう。
「則子さん、ちょっとクエストの一覧見せてくれない?」
私は則子さんに頼んで、クエスト一覧を見せてもらった。
「えっと〜、上位薬草採取……パス、ゴブリン九体討伐……雑魚なのでパス、雷狼討伐……、なにこれ良さそうじゃない?」
さっそく女神図鑑で……。
「雷狼、猛スピードで動きまくり、落雷を操る獣」
ん〜、ちょっと上級すぎるかな?
「ああいうのは、試練を与えるべきなのよ!!」
声の方を向くと、ミリンがたっていた。
「いつからそこに……」
「さっきよ、あんたが、仕事熱心すぎて脚立ちがあまり遊びに行けないから、この頼れる先輩女神のミリン様が助けてあげようと思ったのよ」
「でっ? 本音は?」
「ノゾミが仕事ばかりしてると、ご飯が遅くなったり、量が少なかったりするし、珍しいお菓子もあまり買いにいけなくなったから、さっさと仕事を終わらせて、いつもの生活に戻るため〜!!」
うん、清々しいほどミリンだ。
でも、可愛い子程旅させろっていうし……。
「よし、決めた!! 則子さん」
「はい」
「その雷狼の討伐受けてください、自信をつけさせてあげます!!」
「こんな怖いモンスターなんて無理ですよ!!」
則子さんは震えていた。
「ねぇ、やっぱりかぁ〜」
やっぱりってなに?
予想してたのに呼んだのな!!
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