第83話 ナナさんと今後の事を話してみた
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則子さんはギルドから契約金をもらったみたいで、そのお金で宿に入ったようだ。
部屋に入ったところで……。
「女神様!!」
「はっはい、なんでしょう?」
突然呼ばれた。
「どどどどうしましょう!! 魔王がいるなんて無理ですよ!! 私、ゲームだって最初の町付近で全滅させちゃうんですから!!」
最初の町って……、どんなゲーム音痴だ。
(でも、則子さんに魔王討伐は無理ゲーよね? でもやってもらわないといけないからな〜)
「とりあえず、できる事から始めましょう」
「私に出来るのは迷子の子どもを探したり、誰かのお手伝いをする事だけです〜!! さっきまでは異世界生活頑張ろうって思ってましたけど、無理です〜」
お使いクエストじゃないんだから、せめて外に行く薬草採取クエストくらい言えよ!!
いつかは魔王を倒さないといけないんだから!!
とっ、本心は隠してっと。
「まずは、出来る仕事をしてお金を稼いでください」
装備を整えないといけないから……。
「では、則子さん、また明日声をかけるけど、無理しないでね」
「あっ、はい。怖いので女神様がいなければ一歩も出ません」
いや、それは出ようよ。
「シロ、通信を切……」
急に私の前に手が現れた。
ナナさんの手だった。
これは、通信を切るのをやめろって事かな?
「……とりあえず、こっちの声だけ聞こえないようにして」
「ナナさん、どうしたんですか?」
「これからぁ〜、あの娘のぉ〜、生着替えがぁ〜」
「シロ、通信切って!!」
「あぁ〜、なんて事をぉ〜」
切れるでしょ。
普通に。
(ナナさんはまったくも〜、それより、今後どうやって則子さんを導けばいいのやら……)
頭が痛い。
「何かぁ〜、悩んでいるのねぇ〜、聞くわよぉ〜」
確かにこういう時は誰かに相談するのが一番か。
「はい、実は……」
私はナナさんに事情を説明した。
「なるほどぉ〜、ならまずはぁ〜、二人の信頼関係からぁ〜、強固にしないといけないわねぇ〜」
信頼関係を強固?
「それは?」
「それはこれよぉ〜」
パサッ!!
「な!!」
いきなりナナさんに服を1枚脱がされた。
「いいいったい、なんなんですか!!」
油断も隙もない。
「何をって、信頼関係って言ったら、まずは身体からでしょ〜」
うん、ナナさんに相談した事が間違いだった。
この後は、襲いくるナナさんを撃退するのにかなりの時間がかかってしまったのだった。
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