第81話 長塚則子
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「ありがとうございます。では、貴女にスキルを授けましょう」
私は則子さんの後ろを指さした。
「えっ? 後ろ……ですか?」
則子さんが振り返る先には恒例のスキルガチャガチャがある。
「さぁ、回すのです」
「あの〜、これって町中にあるガチャガチャなんじゃないでしょうか?」
「……こっ、細かい事は気にしないの!! さっ、早く回して……くだ……さい」
私の後ろの方から殺気がする。
間違いない、シロだ。
(たまに素に戻っちゃうんだから仕方ないでしょ〜)
「今の女神様、なんか親しみやすくて安心しました」
そう言ってもらえると助かります。
親しみやすいって、言ってくれてるのだからもうどうにでもなれ!!
この後に、シロと会うのは怖いけど……。
「まぁ、回してみて」
「はい」
則子さんは少し元気が出たみたいだ。
表情が少し明るくなった気がする。
ガチャン、コロン
今回の則子さんのカプセルの色は、銀だ。
なかなか良いスキルが入ってるんじゃないかな?
「さっ、カプセルを開けてみて」
則子さんはカプセルに手をかけた。
開けるのに苦戦している。
(うぁ〜、この子、力ないな〜)
パカッ!!
やっと空いたようだ。
『職業・剣聖 スキル・超火力』
いつも通り、文字が浮かんでいた。。
「これって……」
「ちょっと待ってね」
(えっと、剣聖はあらゆる剣を使いこなして、どんな敵でも切り裂く、剣士の頂点に立つ者、超火力、凄い威力を出すことが出来る)
……、当たりも当たり、大当たりなんだけど、使い手がこの子なの?
使いこなす未来が見えない。
私は則子さんに職業とスキルの事を説明した。
予想通り、使いこなせませんと言われたけど、もうなるようにしてもらうしかない。
「えっと、私もここから見守っているし、話しも出来るから一緒に頑張ろう」
「……分かりました。何処まで出来るか分かりませんけど、私、頑張ります」
「さて、そろそろ異世界に転生する時間です」
「はい、宜しくお願いします」
礼儀正しい良い子だから死なせたくはない。
サポートをいつも以上に頑張らないと。
「長塚則子さん、そこに立って動かないで、貴女の冒険に幸あらん事を……」
長塚則子さんの周りが光りだした。
「転送!!」
無事に転送されていった。
はぁ、ここからどうしたら良いのだろう?
頼れる先人者もいない。
則子さんは典型的な運動音痴だと思うので、私の女神としての力が試されるのだろう。
でも、やるしかない。
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