第79話 三回目の転生者
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カラドリスの世界を救い、女神温泉に旅行に行ってから一ヶ月がたった。
私はと言うと……。
「ねぇ、シロ!! 新しい世界のペコメラだっけ? その世界を救う為の転生者がこないじゃない!!」
そう、あれから私の仕事が一切ないのだった。
「そんな事言われましても……、なかなか条件に合う死者の方がいないのです」
条件ってなに?
初めて聞いたんだけど。
「シロ……、その条件って……」
「はっ!! ノゾミ様、いらっしゃいますよ」
「えっ?」
何が?
「転生者候補の方です。言ってなかったと思いますが、仕事を察知するのも、私のお仕事ですので」
なんでこのタイミングで。
条件っていうのの話を、聞き逃したじゃない。
「ノゾミ様!! 何をしているのですか? 早く着替えて来てください!! 後、一時間程だと思いますよ」
一時間もあれば着替えなんて余裕でしょう。
衣装部屋に着いた私は、今回の仕事着を選び始めた。
「ん〜、今回は情熱の赤なんて良いかも……」
(赤い服の女神なんて驚かれるかな? でも良いか……っは!!)
何処からか視線が……。
こんな所で視線を感じるなんて、あの人しかいない。
「そこだぁ〜!!!!」
私は衣装が不自然に密集している場所にハンガーをフリスビーのように投げた。
「痛いぃ〜」
中にいたのはやっぱりナナさんだ。
油断も隙もあったもんじゃない。
「ナナさん!! 覗きはやめてください!!」
これまで何度覗かれた事か。
いくら同性とは言え恥ずかしい。
「良いじゃないぃ〜、スキンシップよぉ〜」
「何がスキンシップですか!! この間もスキンシップとか言って布団に入ってきて、私の身体を……」
(って、何恥ずかしい事を言っているんだ私は……冷静になれ)
「スキンシップよぉ〜、はぁはぁ」
もはや変態だ。
「はぁ、シロ〜」
「ごふぅ!!」
バタッ!!
シロの攻撃で床に寝たナナさん。
「いつも通りお願い」
「はい。ノゾミ様はお急ぎください」
ナナさんとのやりとりのせいで時間がなくなっていた。
急がないと。
私は急いで着替えて仕事場である、椅子のある所に向かった。
もう間もなく転生者が来る。
この瞬間はなんで味わっても緊張する。
その時、前方が光始めた。
いよいよのようだ。
光と同時に現れたのは、高校生くらいの見た目の女の子だった。
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