第78話 八級女神
本日更新分です。
宜しくお願い致します。
漫画が大好きなので、夢は大きく書籍化です。
感想や評価頂けたら励みになりますので宜しくお願い致します。
「ただいま〜!!」
勢いよく玄関の扉を開けた。
まぁ、誰もいないのだけど……。
住人は皆ここにいるから……。
「おかえりさい、女神ノゾミ」
「え、エリア様〜」
いないと思っていたのに、まさかのエリア様がお出迎えとは。
「あっ、ババ……」
バタッ!!
何かを言おうとしたミリンは倒れてしまった。
恐るべしエリア様。
「あのぉ〜、なんで私達の家にいるのですかぁ〜」
私達のって、ここは本来、私の家なんですけど?
「そうよ!! ここは自堕落な生活をする為の私の家なんだから!! ノゾミって家政……女神もいるし」
おい!!
今、家政婦って言いたかったのか?
エリア様がいるから大事にはしないけど、後でレモンとは話さないとね!!
「あっ、エリア様、旅行楽しかったです。ありがとうございました」
「楽しんでもらったようでなによりです。まぁ、そこで倒れている人と自称自堕落さんには後でお話がありますけどね」
顔が笑ってない。
怖い。
「それで、今日はどうして家に来たのですか?」
「女神ノゾミ!!」
「あっ、はい!!」
急に呼ばれて条件反射的に姿勢を正した。
「カラドリスを救いし女神ノゾミを新たに八級女神に任命します」
そうか、世界を救ったので昇級になったのか。
「八級はヒールの回復量が上がります」
回復量が上がるのか。
なるほど。
「エリア様、使用回数は増えないのでしょうか?」
一回だけだと厳しい物があるので、増えてもらいたい。
「この級では残念ですが増やせません。もっと級を上げてくださいね」
「分かりました」
回数は増えないのか。
残念。
「それと、次の担当世界が決まりました。女神ノゾミの次の担当世界は、ペコメラと言う世界です」
「エリア様、恐れ入りますが、ペコメラ等聞いたこともないのですが?」
シロも聞いたことない世界なのか。
「お世話妖精のシロさん、あなたが知らなくても無理はありません。このペコメラと言う世界は、新たに脅威が生まれた世界ですから」
新しく脅威が生まれた世界?
「えっと、どういう事ですか?」
理解出来ないでいた。
「つまり、今まで女神ノゾミがやってきた、他の転生者との連携等が出来ない世界なのですよ」
「ノゾミ様、新しい担当の世界には、今までみたいに転生者がいないのです。ノゾミ様が送る転生者だけで世界を救わないといけないのです」
「そうです。それに、新しい世界ですので、脅威レベルが分かりません。全く未知の領域なのです」
つまり、高難易度の世界を救ったんだから、次はもっと難しい世界をって事ですかね?
まだ新人女神なのに、なんでこう次々と大変な世界の担当になるんだ。
「まぁ、お願いしますね。あっ、黒いフードの剣士には気をつけてください」
それは分かっています。
でも、あの黒いフードの剣士……、何か引っかかるような……?
「さっ、女神補佐ミリン、女神レモン、奥に行きましょう」
エリア様は二人を連れて奥に行ってしまった。
さらば二人。
私は新しい世界も気になるが、今は二人の安否がきになっていた。
お読み頂き、ありがとうございます。
この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』にして頂けたら嬉しいです。
よろしくお願いします!




