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第8話 元女神と友達

本日更新分です

「ここがあんた達の家なのね」


 女神ミリンを連れて家に帰ってきた私とシロ。


「ねぇ、本当にここに住むの?」


「あったりまえでしょ、私はあんたの補佐なのよ。苦楽を共にしてこそでしょ!!」


 もっともらしい事を言っているが私は騙されない。


「さっき、宿無しとか言ってなかったですかね?」


「ギク!! しっ、仕方ないじゃない、女神から降格されて家も追い出されちゃったんだから」


 降格になると追い出されるのか。

 もし、私も降格されたらこの家を追い出されるのだろうか。

 せっかくの家だ、追い出されたくはない。


「はぁ〜、分かりました。住んでいいですけど、ちゃんと補佐してくださいよ」


「分かってる、分かってますって」


 どうも信用出来ない。

 軽いというか、なんというか……。

 その証拠に私を見ないで家の中をキョロキョロしてるし……。


「えっと、ミリン様も異世界を救う為に転送していたんですよね?」


「ミリンで良いわよ。その代わり私もノゾミって呼ぶからさ、敬語もいらないから」


 なんか友達みたいでちょっと嬉しかった。

 最近は仕事仕事で、友達に連絡とかしてなかったし……。


「……分かった、ミリン」


「よし!! そういう事だからお世話妖精はよけいな邪魔をしないように」


「……分かりました。私生活では納得しましょう。ですが、お仕事ではしっかりと女神らしくしてください。女神研修で教わった事を活かすのですよ」


(女神研修で習った話し方とかか……、ちゃんと出来るか不安だ)


「んで、なんだっけ? あ〜、私が転送してたかとかだっけ? してたよ、アルスアリスに」


 アルスアリス!!

 私が今担当している世界だ。

 つまり、前任の女神であるミリンが放棄した世界を私が担当していると言う事か……。

 

「えっと、その、私もアルスアリスなんだけど……」


「あ〜、引き継ぎちゃんと出来てたんだ〜、良かったよ〜、私がしっかりしていたおかげで」


 しっかりしているつもりだったのか……。

 てか、引き継ぎ出来なかったらあの世界はどうなってたのか気になる所だ。


「それで、どんな勇者を転送したの?」


 その勇者と私が転送した勇者を引き合わせて、一緒に攻略出来れば、チート持ちパーティーとして一気に魔王を倒せるはず。


「ん〜、えっと、誰だっけ?」


 覚えていないのか。


「あの、ミリン様は転送者との会話はされていたのですか?」


 シロが横から突っ込んできた。

 しかしそれは私も気になる。


「会話? してないけど? 転送したら後は好きにしたら良いのよ。会話なんて面倒な事しなくても、チート持ちなんだから簡単に世界を救ってくれるんだから」


 いや、それがまだ出来てないから、まだ担当女神がいるのではないのか?


「とりあえず、その勇者と会話をしてもらいます」


 シロは私達を引きずって連れて行く。

 だから何処に小さいのにこんな力があるのか、すっごく気になる事だった。



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