第73話 女神神界温泉一日目 2
本日更新分です。
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「あの〜、これを……」
受付けでエリア様から貰った券を渡した。
「これは!! 少々お待ちを!!」
受付けの人は大急ぎで奥に入っていた。
少し待っていると、人が大勢やってきた。
(えっ? 私なにかした?)
「女神ノゾミ様御一行ですね、ワタクシこの宿の女将を務めていますホカと申します」
「えっと、はい、ノゾミですけど」
なんで女将が来るのだろう?
「エリア様からのご招待券、拝見させていただきました。 お泊まりの間は、ワタクシ達がお世話をさせていただきます」
あ〜、あの券はプラチナチケットみたいな物だったのか。
「えっと、あの、お世話になります。連れの者は後から来ますので」
あの三人は適当に遊ばせておこう。
関わると大変な事になる人達だらけだから。
「こちらにどうぞ」
女将に案内されるまま、ついて行った。
「ここです」
案内された部屋は、素人の私でも分かるくらいの高級そうな部屋だった。
「こちらは当宿で最高のお部屋でございます。どうぞおくつろぎください」
そう言って女将はさがっていった。
「こんな高そうな部屋に泊まれるなんて」
ブラック企業時代は出張もあったけど、自費だったのでとにかく安い所を探したものだ。
って、暗くなる事を考えるのはよそう。
さっ、さっそく音声に行くか。
宿に着いたら温泉だ。
有名な温泉なんだから、早く堪能したい。
「シロ、温泉いかない? って、あれ? シロ?」
「ノゾミ様、何をしているのですか? 早く温泉に行きますよ!!」
早!!
シロは温泉好きだったのか。
「はい、今行きます」
シロと一緒に温泉に向かった。
「ここか〜」
温泉に辿り着いた私達。
「さっ、入ろう!!」
準備をすませ、いざ温泉に!!
扉を開けると、かなりの広さの大浴場だった。
露天風呂もあるようだ。
「……視線?」
誰かに見られている気がする。
辺りをキョロキョロしてみると……、ナナさんが隅の方で入浴しながらこちらを見ていた。
「いつの間に……」
「ノゾミちゃん〜、早くぅ〜、入りましょぉ〜!!」
うっ、ナナさんが呼んでいる。
身の危険を感じるから近寄りたくないのだけど。
でも、呼ばれると行かないといけない気がする。
これもブラック企業時代の名残りだ。
治していかないと。
タオルでガッチリガードしてっと……、行くか。
防御を万全に、シロもいるし大丈夫だろう……って、またシロがいない。
いなくなったシロは即見つかった。
すでに温泉に入り、リラックスモードになっている。
このシロは頼りになりそうもない。
私は速攻で理解した。
「タオルなんてぇ〜、外してぇ〜、裸の付き合いをぉ〜、しましょうよぉ〜」
「嫌です!!」
脱ブラック企業その一、嫌な事は嫌と言おうだ。
ブラックグセは抜かないといけないから、ここで実践だ。
「そんなぁ〜、事いわないのぉ〜」
ナナさんはそれでも近寄ってくる。
どうしたら……。
「わぁ〜、広〜」
「すごいね〜」
「最高のお風呂じゃない〜」
他のお客さんが入ってきた。
流石のナナさんも、他のお客に気が付き危険は去った。
「はぁ、はぁ、はぁ、可愛いぃ〜」
あっ、他のターゲットを見つけたからか。
ナナさんは温泉に身を隠すようにして、他のお客を観察している。
もう放置しよう。
私に出来る事はなにもない。
「シロ、露天風呂に行かない?」
気を取り直して、露天風呂を堪能しよう。
露天風呂も素敵な場所だった。
ナナさんは中で別の意味で堪能中なので、ここではのんびり過ごす事が出来た。
一時間は入っていただろうか、私達は満足して温泉から出た。
この後は食事もある。
ここの食事は豪華らしいから楽しみだ。
明日の夜にはお祭りもあるみたいだし、ちょうど良い時に来たものだ。
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