第69話 最後のカラドリス1
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「う〜、頭痛い〜」
しかし、仕事は仕事。
しっかりやらないといけない。
それに、飲んで二日酔いなんで願い事は後になんて、魔王を倒してもらった高木さん達に言えるはずがない。
「よし、顔を洗って行きますか」
顔を洗ってスッキリさせた私は、急いで大鏡の部屋に向かった。
着替えとかで時間もかかってしまったので、一番最後かと思ったが、まだ誰も来ていなかった。
「あれ?」
大鏡の部屋に着いてから10分くらいたっただろうか?
やっと廊下で騒がしい声が聞こえてきた。
「二日酔いなんだから今日の仕事パス!!」
「頭痛いぃ〜、今日は寝てますぅ〜」
「自堕落な生活したいの!! それに、頭痛いから仕事なんてしたくない!!」
うん、皆二日酔いのようだ。
そして、魔王を倒してもらった自覚なしっと。
まぁ、あの三人ならそうだよね。
諦めモードに入ろう。
「あっ、ノゾミ〜!! もうちゃっちゃっと終わらせて!! 私は寝たいの!! こっちは二日酔いの病人なんだから!!」
二日酔いは病気じゃない。
自業自得だ。
しかし、それを言うとまた面倒くさい事になりそうだから言わない。
「ミリン様!! 二日酔いは病気ではありません!! 自分の責任です!!」
……シロ、言ってしまうのか!!
「あ〜、病人って言ったら病人なの!!」
駄々をこねる子供みたいだ。
でも、こっちも頭は痛いし早くやりますか。
「高木勝也!!」
私は大鏡の前で大きく名前を呼んだ。
映し出された姿は4人で何処かの豪華な部屋にいる所だった。
「高木さん、高木勝也さん」
私は呼びかけてみた。
「あっ、女神様!! 僕達、ついにやりましたよ!!」
「はい、良く世界を救ってくれました。感謝のしかありません」
「そんな、良いですよ!! 僕が世界を救いたかったんですから」
うっ、眩しい。
さっきまで二日酔いで頭痛いとか言ってた自分が情けなく思えるくらいに輝いて見える。
「あ〜、そう言うの良いから、願いあるなら早く言って!! こっちは大変なんだから!!」
横からミリンが口を挟んできた。
大変って、二日酔いで寝たいだけでしょうが!!
「あっ、確か世界を救ったら願いが叶うのでしたっけ」
「はい、高木さん、元気君、田中さん、平井さんの願いをそれぞれ担当女神が叶えます」
4人はかなり喜んでいる。
まぁ、願いが叶うのだから当然か。
「では、まずは私から行くわ!! 早く自堕……ゴフッ!!」
自堕落と言いかけた時、シロの見事なパンチが炸裂した。
まぁ、聞こえるからね。
「なにするの……、私は自……ゴフッ!!!!」
まだ言うのか、この駄目女神が。
「ちゃんと仕事してください!!」
シロは容赦がない。
「……はい……えっと、平井健三さん、あなたの望みはなんですか? この全能なる美少女女神のレモン様が叶えてあげるわ」
自分で全能な美少女女神って言うか普通……。
もう笑うしかない。
まぁ、笑えないけど……。
流石にここで声を出すわけにはいかないのでね。
でも、やっと4人の願いを叶えられるのだ。
いったいどんな願いなのだろう。
気になる所だ。
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