第7話 再会
本日分、更新になります。
「誰あんた?」
そうきましたか。
「わ た し は、貴方に女神にされた花村望です!!」
「花村望? えっと……、思い出した!! あんたねぇ〜、あんたのせいで私はこんな所に来てるんだからね!! なんとかしなさいよ!!」
「私のせい?」
この女神になにかしただろうか?
女神認定されて、そろまま何処かに行っただけだったような気がするんだけど。
もしろ被害者なのは私なんだけど。
「あんたに引き継いをちゃんとしなかったとか、女神としての心得を教えなかったとかで、やる事やってない女神として、特級女神のババアにこの女神研修に参加させられたのよ!! どうしてくれるのよ!!」
私の胸ぐらを掴んで揺らしてくる。
それと、言っている事が自業自得としか思えないのだけど。
「えっと、それは自業自得なんじゃ?」
「はぁ!! あんた、そのせいで新米女神の下の女神補佐まで格下げになったんだからね!! 自業自得とかふざけんなよ!! 責任取って、私を女神にしなさい!!」
なんの責任だ、なんの。
「えっと、意味が分からないのですが……」
言っている事が分からない。
いや、分かりたくない。
めちゃくちゃにも程がある。
「女神補佐ミリン!!」
いきなり前方の教台の前に年老いた女の人が現れた。
「げっ、ババ……いえ、特級女神のエリア様」
今、ババアと言おうとしたらしい。
この人が女神ミリンをここに連れてきたのか。
エリア様と呼ばれた女の人は当然女神だろう。
「シロ、特級女神って?」
前に聞いた最上位女神の事かな?
「はい、ノゾミ様は第10級女神になりますが、特級女神とはその女神達をまとめる者になります。
女神は第10級から始まり、9級、8級とどんどん昇格していきます。昇格方法は異世界を救う事になります。そして1級女神になり、そこで異世界を救われた女神様か特級女神様となります」
つまり女神の長的なやつと言う事か。
「ご説明ありがとうございます。お世話妖精のシロさん」
シロはペコリとお辞儀している。
(あっ、シロはお世話妖精だったのか)
「ところで女神補佐ミリン!!」
特級女神であるエリア様は女神補佐ミリンを睨みつけていた。
ミリンは怯えた感じでたっていた。
しかし助け船を出す気もない。
だって、自業自得なのだから。
「……」
答えようとしていない。
黙秘をするらしい。
「そうですか……、なら貴方は今日から女神奴隷としても良いのですよ?」
それを聞いた瞬間、ミリンの態度がどんどん良くなってきた。
「すみませんでした!! 特級女神のお美しいエリア様。なんでも致しますので女神奴隷だけは、どうか、どうかお許しください……」
そんなに恐ろしい事なのか?
女神奴隷と言うのは?
「最初からそうしていれば良いのですよ。さて、女神研修に来た新人女神のノゾミさん」
さっきまでの態度と違い優しい顔で話しかけてきた。
「えっと、はい。女神ノゾミです」
「あなたの女神としての初仕事を見させてもらいました。正直、言葉遣いや行動が女神らしくないと思いましたが、あなたはあなたなりに転生者を導きました。それが大事なのです。言葉遣いや行動は慣れてくればなんとかなります。ですが、その心はそうはいきません。どうか、今の気持ちを大切にし、女神としての高みを目指して下さい」
褒められたらしく、なんかむず痒くなってきた。
「さて、女神補佐ミリン!! 貴方は女神ノゾミが1人前になれるようにサポートをするように!!」
「「なんですって〜!!」」
私とミリンの声が遠吠えのようになっていた。
「こいつはこの私をこんな立場にした張本人なんですけど!!」
よく言う。
転生者にしようとしたのはミリン様だ。
「こんな女神でも先輩女神です。学べるところはあるはずです……」
こんな女神でもって……?
学べるところなんてあるよのか?
「これは決定事項です」
なんか女神エリア様に押し付けられた感があった。
その御、女神エリア様から直々に女神としての心得の説明等を受け、体感2時間くらいがたった。
「はい、それではここで終わりにします。あっ、最後に大切な事を忘れてました。女神ノゾミ」
「はい」
「貴方はまだ女神システムをちゃんと知らなかったですよね」
女神システム?
なんの事か分からない。
「そこにいる女神補佐ミリンや説明のガイド天使も説明してない見たいなので改めて説明しておきます」
それは私も知りたかった事だ。
「あっ、はい。お願いします」
私は説明をお願いした。
「よろしい。まず先程シロさんが説明した通り、異世界を救うと昇級して行きます。そして、昇級した女神は女神としての特殊能力が1つ貰えるのです。それは何かは分かりませんがね」
昇級すると女神としての特殊能力が貰えると言う事か。
少しやる気が出てきた。
特殊能力は使ってみたいからだ。
「期待してますよ、それに特級になると……いや、この話はまたにしましょう」
そして、女神研修が終わった。
「さっ、帰りましょう」
ミリン様が何か言っている。
「えっと、何処に?」
なんとなく答えが分かるような気もするけど……?
「貴方の家に決まってるでしょ」
「やっぱり……。あの〜、聞きたくないですけど、なんで家に?」
「そんなの決まってるでしょ。私が貴方の補佐になったからよ!! 宿無しだったしちょうど良いからね〜」
(後半が本音だな……)
「さっ、行くわよ〜。あっ、そこのお世話妖精の……、えっと、名前……あっポチ!! 早く門開いて」
「……シ ロ で す!! まぁ、特級女神のエリア様からの補佐指名ですので仕方ありませんか……」
シロがやれやれって顔をしている。
「さっ、新しい生活に向かってレッツゴー!!」
これから3人の生活になるのか……。
この先輩女神と上手くやれるのかしら?
不安しかないスタートだった。
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