第68話 女子会という祝勝会
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「なにがどうなったの?」
突然の黒いフードの剣士の乱入。
女神神界にも現れました、カラドリスの世界にも現れた。
つまり、世界を自由に渡れるって事だ。
それと、その剣士は現れると女の子を連れ去るって事が共通している。
女神神界では冬子、カラドリスでは魔王シキをそれぞれ連れ去っている。
カラドリスの世界には冬子さんはいなかったけど、何処にいるんだろう?
あの黒いフードの剣士が、また女神神界に来たなら、捕まえていろいろ聞く必要がありそうだ。
でも今は……。
なにはともあれ、魔王に勝った〜。
いろいろありすぎて頭が混乱してくるけど、とりあえず勝利だ。
横を見るとすでにお菓子や飲み物を持ち込んで、ミリン達がパーティーらしきものを始めていた。
「ちょっとノゾミ〜、いつまでもブツブツ言ってないでこっちきなさいよ〜」
ミリンが呼んでいる。
「そうよぉ〜、なんて言ってもぉ〜、あのカラドリスを救ったのよぉ〜、これで私達もぉ〜、上級女神の仲間入りよぉ〜」
そんなに凄い事なのだろうか?
それに救ったのは高木さん達で私はなにもしていないような?
「自身を持ってくださいノゾミ様、あなたは世界を救いに導いた女神なのですよ」
シロに言われるとなんか照れくさくなった。
「分かった、とりあえず今は女子会だぁ〜」
まぁ、ここには女子しかいないし、皆同じ家で住んでるわけだから、女子会もなにもないけど。
「って、ミリンさん?」
「ふぁに?」
口にお菓子を含んだまま喋るな!!
「食べてからでいい……」
ゴクッ!!
飲み込んだ音が聞こえた。
そんなに急がなくても良いのに。
「んで、なに?」
「ここにある飲み物なんだけど……」
私は見覚えのある缶を指さした。
「あ〜、ノゾミが前にいた世界の飲み物でしょ? 注文しといたの〜」
注文って……。
確かに元の世界の飲み物だけど、これはお酒だ。
しかも度数が高いやつ……。
(お酒なんて、最初の新人歓迎会で飲んだくらいで、その後は仕事が忙しすぎて飲んでない)
「いやいや、これは結構ヤバいやつで……」
「ありゃ〜、ノゾミしゃあ〜ん」
声の方を見てみると、すでに手遅れなレモンがいた。
「……もう良いか……」
レモンの姿を見て、私の中の何かが切れる音が聞こえた。
「もう飲むよ〜!!」
私はお酒の缶を手に取り飲みまくった。
「お〜、ノゾミ良いね〜、じゃあ私も〜」
楽しい女子会は始まったばかりだ……
そして、カラドリスの世界が救われて、女子会が行われた次の日……。
「頭痛い〜」
流石に飲みすぎたようだ。
二日酔いだ。
そもそも、あまりお酒を飲んだ事がないのに、飲みまくった私のせいなのだけど……。
「ノゾミ様、何をしているのですか!! 早く大鏡の部屋に行ってください!! 最後の仕事ですよ」
最後の仕事?
なんだろう?
ってか、頭痛いから考えたくない。
「頭痛が酷いから少し休ませて〜」
「駄目です!! 転生者様達の願いを叶えないといけませんから」
そうだった。
世界を救ったのだから、願いがあるんだった。
他の方々も連れて行きますので早くしてください。
「分かりました」
しぶしぶ私は着替え始めた。
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