第66話 決戦魔王シキ4
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「王国騎士団の意地を見せるのだ!! 総員突撃〜」
「うぉぉ〜」
騎士団が何故ここに来ているの?
でもダメ、魔王には通用しない。
「誰か、騎士団を止めてください!!」
「無駄死にするからやめなさい!!」
横からミリンも口を出していた。
やはり女神なんだ。
あれだけだらしない生活をしていていても、根は優しさい女神なんだ。
「止まってくれだぜぇ!!」
平井さんが騎士団の前に立ちふさがった。
それによって騎士団の突撃は止まった。
「ふはは、そのまま突撃してくれれば、こちらも楽だったのだがな」
魔王は余裕そうだ。
それはそうだろう。
唯一戦えそうな高木さんが弱っている今、魔王に勝てるやつはいない。
それが分かっているから、遊んでいるのだ。
「……これはやりたくなかったんだが……やるしかないなだぜぇ!! ハルカさん、それと騎士団の皆、皆の力を貰うぜぇ!!」
「平井さん? いったいなにを?」
「俺のレベル変換はレベルを下げたり戻したりする能力だけど、一度だけ使える奥義があるんだぜぇ」
一度切りの奥義?
「それは、範囲内の人間のレベルを下げ、一人に下げたレベルを与える事だぜぇ!! 代償はレベルを下げた人間の体力と俺の命だ!!」
平井さんが虹色の輝き始めた。
ハルカさんや騎士団の皆はバタバタ倒れていく。
体力切れのようだ。
「俺の最後の技だぜぇ!! 受け取れ高木だぜぇ!!」
平井さんは虹色の玉を出し、それを高木さんにぶつけた。
「……これで……、後は……任せ……だ……ぇ……」
「平井さん!!」
しかし、ヒールの使えない私は叫ぶ事しか出来ない。
「ヒール」
「えっ?」
レモンがヒールをした……?
バタ
ヒールした瞬間レモンが倒れた。
「レモン!!」
私達はレモンに駆け寄った。
「はは、久しぶりの女神らしい仕事だったから、全魔力使っちゃったみたい……」
「これは魔力切れですね」
シロが症状を診察してくれた。
「魔力切れ?」
「はい、魔力を使い果たすとこんな感じになるのです。 暫く休めば大丈夫です」
なら良かった。
「でもぉ〜、なんでレモンさんがぁ〜、ヒール使えたんですぅ〜」
あっ、それは気になる。
「はは、私はこれでも7級女神だからね」
7級って!!
意外な事実が発覚した。
って、今はそんな場合じゃなかった。
私は大鏡の方を向いた。
そこには、虹色のオーラを纏って立っている高木さんが映っていた。
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