第63話 決戦魔王シキ1(転生者チーム視点)
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「遂にこの日か……」
僕がこの世界に転生されてまだ日は浅い。
しかし四天王を撃破し、魔王城まで辿り着いた。
これは世界を僕が救えと言う女神様のお導きなのだろう。
(女神様、必ず救ってみせます)
「よし、速攻倒して祝勝会をあげようぜ」
「そうですね」
「これで魔王の脅威がなくなるならば……」
「やってやるぜぇ!!」
「よし、行こう!!」
僕達は魔王城に途中した。
そこで僕達が目にしたのは、無数の魔物達だった。
「馬鹿な奴らだ。本当に来やがった」
「四天王を倒したから調子に乗っちゃったんでちゅね〜、ギャハハ」
「間抜けな勇者様達だな」
魔物達は言いたい放題だ。
「僕達は魔王に用があるんだ!! そこをどけ!!」
魔物達は一斉に襲ってきた。
「ここは私に任せて先に行け!!」
ハルカは先頭に立ち、魔物達を吹き飛ばし、俺達に先に行けと言う。
「ダメだ!! 皆で行くんだ!!」
「お前達は女神様が遣わしてくれた救世主なのだぞ!! しかし私は違う!! だから、ここは任せて先に進め!! なに、後で必ず追いつくから安心しろ!!」
ハルカの目は勝利を信じてる目だ。
「……分かった、必ず追いついてくれ」
俺達は邪魔な魔物だけ倒し、魔王の間に向かった。
そして、どのくらい進んだろうか、ハルカの戦闘の音も聞こえないくらい離れて場所に、黒い大きな扉が目に入ってきた。
「ここか?」
「そのようだぜぇ」
「危険感知がビリビリ警告してるから、間違いないよ」
「とっとと行こうぜ、軽く魔王を倒してやっからさ」
そうだ。
このメンバーなら勝てる。
僕の魔法剣だってある。
ハルカさんも必ず来る。
危険感知も魔王がいるなら当たり前だ。
僕は扉に手をあて、ゆっくりと開いた。
「真っ暗だ……」
何も見えない。
しかし、何かいるのは分かる。
前方から物凄いオーラみたいなものを感じるからだ。
「オラオラオラ、魔王さんよ〜、出てこいやぁ〜」
そんなチンピラみたいな感じで言っても出て来ないだろ……。
「……来たか」
って、反応あったよ!!
急に灯りが点灯した。
「眩し!!」
目が眩んでしまったが、それも少しして慣れてきた。
ゆっくりと視界が戻ってきた。
そして、大きな椅子に黒いマントをか被ったやつがいた。
おそらく魔王だ。
「お前が魔王かだぜぇ」
「そうだ……我が魔王よ」
やはり魔王か。
かなりの巨体な魔王のようだ。
マントで全身を隠しているから良く分からないが、椅子の位置から見ると、巨体なのは間違いない。
(今さらビビっても仕方ないな……)
「魔王!! 今日がお前の最後だ!!」
僕はビシって言ってみた。
「ほう、この私に勝つつもりか、面白い」
(ん? 私? それに魔王の声のトーンが高い気がする……、まさか、魔王って……)
魔王はマントを脱ぎ捨て……、いや、マントから這い出てきた。
「持たせたな」
出てきたのは、小さい女の子だった……。
「……こんな子が魔王!!」
僕は思わず叫んでしまった。
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