第60話 戦い終わって……
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「高木さん!! 高木勝也さん、無事ですか?」
私は必死に高木さんを呼んだ。
大鏡で見る限りは無事みたいだけど、現状が掴めていないからだ。
「あっ、女神様!! こっちは大丈夫ですよ。風のナツオって奴を倒せました」
「倒せたのですか!! かなりの強敵のようでしたが無事なによりです……」
エリア様が安堵している。
しかし、エリア様は担当の転生者がいないので、高木さん達には声が届いていない。
まぁ、あの転生者さんが味方になってくれれば届くんだろうけど……。
あの謎の剣士と何処かに消えたので行方不明だから無理かな?
「良かったです。これで四天王は全員倒せましたね」
「えっ? 消えた二人がまだ残っていますよ」
あっ、説明していなかった。
「その二人なら先程この女神神界に現れました。そして、私達女神が力を合わせ倒しました」
嘘は言っていないはずだ。
水のアキオはエリア様が倒したし、冬子さんもダメージは負わせたはずだから。
実際は謎の剣士が冬子さんを戦闘不能にしたのだけど。
まぁ、その謎の剣士と一緒に逃げられもしたけど……、まぁ暫くは大丈夫でしょう。
「そんな……、そちらの神の世界に行くなんて……」
高木さんは驚いていた。
まぁ当然ですよね。
私だって驚いたんだから。
「それで他の人は大丈夫なのですか?」
高木さん以外は倒れていたり、座り込んでぐったりしていた。
「体力を奪われたりしたみたいですが、暫く休めば大丈夫だと思います」
「そうですか、なら皆さんは一度町に戻って休息をとってください。そして準備をしてください」
「準備ですか?」
「はい。もう四天王はいません。ですので、この機会を逃さず、魔王に先制攻撃をしかけるのです」
まさか、四天王を倒されると思っていなかっただろうから、動揺しているはずだ。
そのチャンスを逃さず奇襲をかけた方が、魔王討伐出来るはず。
「分かりました。でも、まさかもう魔王討伐をする事になるなんて思ってもみなかったですよ」
その通りだ。
高難易度の世界だし、もっと苦戦するか、諦めると思ったのに……。
まぁ、こっちに敵が来たりしたから、高難易度ではあるのだろうけど。
「そうですね。さっ急いで町に行ってください」
私が町に戻るように言うと!高木さん達は町に向かってフラフラと歩いていった。
「……とりあえずなんとかなった〜」
私は床に座り込んだ。
疲れが一気にきたみたいだ。
「いったいなんなんですか〜!!」
レモンが声を上げている。
「それは、敵の襲来の件ですか、女神レモン」
「そうです。自堕落な生活どころかあんな酷い目にあうなんて……」
まぁ戦うなんて誰も思っていなかったから、酷い目にあったと言う意見はもっともだ。
それと、あなたは自分の占いでここなら自堕落な生活が出来るって事だけど、十分に自堕落な生活だと思うけど。
たまにそうじゃない事もあるのは、生きていくうえでは当たり前だと思う。
「あれは私にも不可解ですよ。ですので私は対策会議を開き議論するつもりです。これからすぐに上位女神を集め検討します。わかり次第お知らせします」
そう言ってエリア様は帰ってしまった。
「やった〜、ババアが帰った〜、さっお菓子お菓子」
エリア様が帰ったとたん、ミリンがお菓子を持ちリビングに向かってしまった。
もちろん、レモンも。
ミリンの通常通りの行動に、思わず笑いが出てしまった……。
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