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第59話 転生者VS四天王(転生者チーム視点)

本日更新分です。


宜しくお願い致します。


漫画が大好きなので、夢は大きく書籍化です。


感想や評価頂けたら励みになりますので宜しくお願い致します。

「二人は何処に行ったんだ?」


 三人の四天王に襲われたと思ったのに二人が消えてしまった。


「答える必要ようはないでござる、風のナツオ、参る」


 武士かこいつは……。

 思わずツッコミを入れたいが、その気配は只者じゃない。

 俺達は戦闘態勢をとった。

 正直、三人だったら確実に全滅していただろう。

 何故かは分からないが、一人だけなら何とかなると思う。


「皆、最初の四天王を倒した戦法だ!!」


 そう指示したが……。


「あまいでござる!! エアロドームでござる」


 周りに風の壁が出来た。

 どうやら、風の壁に包まれ、逃げる事も出来なくなったようだ。


「お主達の戦法は見させて貰った。よって、気配遮断等させず、拙者の視界にいてもらおと思ったまでじゃ」


 やはり戦い方はバレているのか……。

 もしかしてバレてないかもって思ったけど甘かったか……。


「こうなったら、攻撃あるのみだ!! 行くぞ!!」


 僕は剣を振り上げハルオに向かっていく。


「駄目です!! 高木さん!!」


 いきなり元気君が大声を上げた。

 俺はその声に従い突進を止め、後ろに下がった。


「流石は危険感知でごさる。これも見破るとはでござる」


 ハルオの前を良く目を凝らして見ると、空気の刃が無数に舞っているのが見えた。

 あのまま突進していたら斬り裂かれていた所だ。


「ありがとう、元気君」


「いえ、それよりもあれは危険ですよ!!」


 逃げられもしない、近寄る事も出来ない、なんて相手なんだ。


「これで分かったでござろう? 拙者には勝てぬと言う事が!!」


(いや、まだ手はある。ハルオ戦でやった相手の魔法を吸収してぶつけられれば……)


「おっと、まだお主の魔法剣があったでござる。あれは気をつけねばなるまい」


 魔法剣の事もバレているのか。

 いったいどうしたら……。

 試しに風の壁に剣を近付けても魔法剣にはならない。

 正直、魔法剣の能力はまだ分からない部分が多いのだ。

 僕達のパーティーには魔法職がいないので検証が出来なかったからだ。

 思い出すんだ、ハルオと戦った時の事を。

 あの時はハルオが出した爆弾岩を斬った瞬間に発動したんだった。

 なら、あの風の刃を斬れば良いのか?

 

「お主は今、拙者の風の刃を斬り魔法剣を発動させようと考えているな……だが無駄でござる、他の者達を見てみよ」


 ハルオの言う通り、周りの仲間を見た。

 すると、僕以外の仲間は膝を地面につけ息切れしていた。

 

「これは……」


 なにが起こっているのだ。


「お主は魔法剣の使い手なので耐性があるのだろうが、お主の仲間達にはないのでごさる。拙者の能力で仲間の力を低下させているのでござる。もう動く事も、喋る力すらなくなってきたでござろう」


 それは低下じゃなくて、吸収なのではないだろうか?

 そうツッコミたくなるが無駄な体力を使うだけだ。

 しかし、仲間を助けないと。

 もう戦えるのは僕しかいないんだ。


「もう打つ手はないでござろう? これで最後にするでござる」


 ハルオは刀を抜いた。

 

「魔法でトドメをさしてくれても良いんだよ」


 飛び魔法を使ってくれれば吸収して反撃が出来るはず。

 相手を煽るしかない。


「その手には乗らぬでござる。魔法では反撃させるおそれがあるので、お主の為に名刀空力剣を持ってきたのでござる」


「……それはありがたい事で……」


 これまでか……。

 僕は目をとじだ。

 すると、不思議な感覚を覚えた。

 ハルオの風の流れが分かる。

 能力低下の力らしき流れも……。

 そして、それらが剣にも繋がっている事が……。


(これならもしかして……)


 僕は剣に意識を集中させた。

 

「トドメでござる!! 瞬剣斬!!」


(分かる……ハルオが向かってきていのが……、そしてさっきまでとは比べ物にならない魔法の力が剣に集まっているのが分かる……)


 これなら勝てる!!


「カウンター剣」


 ハルオの一撃が決まる前に風の魔法を宿した僕の一撃がハルオを斬り裂いた。


「がはぁ!! 馬鹿な……」


 どう見ても致命症だ。

 勝った。


「やった……な……」


 ハルオが斬られ、効果がなくなった為かハルカさんが声をかけてきた。

 それでもつらそうだけど。

 他のメンバーはまだ脱力感でいっぱいのようで動けていない。


「……こんな……手も……あった……なん……て……」


「……たまたま運が良かっただけだよ……」


 そう言って、僕は仲間の元に駆け寄った。 

お読み頂き、ありがとうございます。


この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』にして頂けたら嬉しいです。



よろしくお願いします!

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