第55話 女神VS四天王1
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「生きていたのですか……美浜冬子さん」
美浜冬子?
エリア様はこの火のフユコの事を美浜冬子と呼んだ。
しかも、そのフユコはカラドリスの世界ではなく、私達のいる女神神界に現れたのだった。
水のアキオと一緒に……。
「死んだって思ってたんだ〜、でも確かに死んだんだよ。でも、奇跡的に息を吹き返したのよ」
死んだ?
なんの話し?
「この方は、美浜冬子さんです。私がカラドリスを担当した時の転生者です」
「エリア様もカラドリスを担当していたのですが?」
そんな事初耳だった。
「はい。カラドリスは高難易度の世界です。他の女神達も諦めた世界。そんな世界を救いたく、私も他の女神に内緒で転生者を送りました。それがこの方、美浜冬子さんでした」
転生者だったのか。
だから、女神図鑑にのらなかったのか。
「そんで、ババ……いや、エリア様が送った転生者がなんでうちらを襲いに女神神界に来てんのよ?」
確かに転生者は転生された世界にいるからこっちにはこれないはず。
「教えてあげましょうか? 私の能力は空間転移。最初は大した距離を移動出来なかったけど、地獄の特訓のおかげで、一度行った場所は移動可能になったのよ」
地獄の特訓?
「そんな事は良いです。何故貴方が、魔王軍にいるのですか? あんなに世界を救うんだって張り切っていたではありませんか」
「……それを知りたければ私達を倒すんだね。待たせたわねアキオ!!」
今まで黙って横に立っていた、水のアキオ
に声をかけた。
「もう良いのか?」
「ええ、この女神神界ごと叩きのめして帰るわよ」
「そんな事はさせませんよ!! 女神ノゾミ、ミリン、ナナ、レモン、そしてお世話妖精シロ、私に力を貸してください」
エリア様の頼みなら断るわけにはいかない。
それに強敵との戦闘なんて、異世界物では外せないイベント。
女神になったから諦めていたのに。
「はい!!」
「特別ボーナス宜しく」
「私はぁ〜、個別デートぉ〜、希望しますぅ〜」
いや、それは却下で。
「自堕落な生活が出来るはずだったのに……、てことで、自堕落な生活を要求します」
皆、自分勝手な……。
「勝ってから考えます。だから今は力を!!」
その言葉で全員がやる気に満ちあふれてきた。
「でもエリア様、ここはダンジョンではありませんよ。力が出せません」
ダンジョン内だけの許可だったはず。
「大丈夫です。この空間は私の権限で許可されます。以前のダンジョンで使えた力が使えるはずです」
それなら助かる。
でも、何人もの転生者を倒してきたと思われる四天王二人に、私達が勝てるのだろうか?
いくらエリア様がいるからといって、油断は出来ない。
それに、高木さん達も気になる。
(いやいや、今はこの戦いに集中だ。余計な事を考えてたら負ける)
「全員に、女神ヒールを!!」
エリア様が杖を持ち女神ヒールを放った。
(って、女神ヒールて何?)
私は効果を知らなかった。
しかし、エリア様が女神ヒールを放った直後、俺達の身体が光だし、力が溢れてきた。
「ふっ、準備は良いか? なら、死闘の開始だぁ〜」
そう言って、火のフユコは爆炎を纏いながら突進してきた。
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