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第54話 まさかの強襲

本日更新分です。


宜しくお願い致します。


漫画が大好きなので、夢は大きく書籍化です。


感想や評価頂けたら励みになりますので宜しくお願い致します。

「大変かも知れない事が起こってるかも」


 いきなりレモンが現れた。

 しかも、大変な事が起こっているかもと言っている。


「なにかあったの?」


「嫌な感じがしたから占ってみたんだけど、転生者達に危険が迫っているみたい」


 転生者達に。

 それならこうしてはいられない。


「女神ノゾミ、全員を集めてください」


 レモンの占いとあっては、エリア様も慌てているようだ。

 私はリビングでくつろいでいるミリンと、そのミリンを柱の陰から見ているナナさんを連れて大鏡の部屋に向かった。


「……そろいましたね。では、女神ノゾミ」


「はい!! 高木勝也!!」


 大鏡に映ったのは、モンスターと戦っている高木さん達だった。


「高木さん、高木勝也さん、聴こえますか? 女神ノゾミです」


「あっ、女神様。ちょうど良かったです。ご報告したい事があったのです」


 報告?

 なんだろう?


「なにかあったのですか?」


「はい。実は四天王の一人、地のハルオと言う奴に襲われました」


 なっ!!

 四天王ですって。

 気が付かれないように慎重に行動させていたはずなのに、早すぎる。

 でも、誰もいなくなっていないような?

 無事に逃げられたのかな?


「それで、なんとか返り討ちに出来ました」


「えっ? 返り討ち?」


 返り討ち?

 なんだっけ?

 えっと、つまり、倒したって事?


「はい。なんとか勝てましたよ。でも、僕達の事が魔王軍にバレてしまいましたので、急いでレベル上げ中なのです」


「バレたって!! 倒したのに?」


「なんでも、僕達の戦いを何かで見られていたみたいなのです。だから、僕達の能力等もバレてしまいました」


 そんな……。

 それだと、次の戦いは危険だ。

 

「女神ノゾミ、女神図鑑ですよ」


 そうか、女神図鑑で魔王軍の事を調べられれば、互角まではもっていけるかもしれない。

 私はすぐに女神図鑑を開いて、魔王軍の情報を調べた。


「えっと……あった、地のハルオ、風のナツオ、水のアキオ、火のフユコの四人が魔王シキの四天王……」


 地のハルオは倒したらしいから見なくて良い。

 他の四天王と魔王の情報は……。


 風のナツオ

 相手の能力を下げる魔法が得意。

 冷静な性格で自分の役割を理解している為か、前線にはあまり姿を現さない。

 高密度な風魔法の使い手でもある。

 いかなる物も風の力で斬り裂く事が可能。


 水のアキオ

 四天王の守り担当

 強力な支援魔法で仲間を守る。

 高濃度の水の魔法の使い手でもある。

 相手を水で包み込み窒息させる事も可能。

 

 火のフユコ

 データエラー


 魔王シキ

 全ての四天王の力を100%使う事が出来る。

 性格は短気。

 力で全てを解決したがる。


「なるほど……。あのエリア様、この火のフユコって奴だけ、女神図鑑にエラーって書かれてますが?」


 普通ならのっているはずなのだけど。


「……これはまさか……」


 まぁ、とりあえずこの事を高木さん達に伝えないと。

 私は急いで高木さん達に情報を伝えた。

 そして、伝え終わった時だった。

 闇の玉が高木さん達の前に現れたのだった。


「お前達が、ハルオを倒した勇者様達か?」

 

「お強そうな方達ですねぇ〜」


「確かに強そうですが、私の思った通りのようですよ……」

 

 黒の玉から三人の人が現れた。

 おそらく、残りの四天王が全員でやってきたのだ。

 これはマズい。


「ちょっと、ノゾミ。これってヤバいんじゃない?」


 ミリンが見ても分かるようなヤバさだ。

 流石のナナさんとレモンもヤバさが伝わったのか慌ててる様子を見せている。


「ミリンです。元気君、逃げるのですよ」

 

 ミリンはいち早く元気君に逃げろと言った。

 

「そうです。皆さん逃げてください」


 ここは逃げて態勢を立て直さないといけない。


「……いや、戦いを指示してください」


 エリア様は口を開き、戦えと言ってきた。


「ですが、このままでは全滅ですよ」


「大丈夫なはずです。おそらく戦うのは一人の四天王だけなはずですから……」


 一人だけ?

 三人いるのに?


「分かってるみたいですね? だけど、一人でも能力は分かっているので負けはありませんよ。そして……あなた達、女神も始末してあげます」


 火のフユコがそう言った瞬間、大鏡が光を放った。

 かなりの光で目を開けていられなかった。

 少しして、光が収まってきたのでゆっくりと目を開けてみると……。

 さっきまで大鏡の部屋にいたはずが、家の外に全員出ていた。

 周りになにもない場所だ。

 そして、目の前に、火のフユコと水のアキオがいた。

お読み頂き、ありがとうございます。


この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』にして頂けたら嬉しいです。



よろしくお願いします!

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